第12話

10月末のヨガのレッスン後、久美さんからハロウィンの仮装をして街に出かけませんかと連絡があった。

行きたい旨は伝えたが、仮装出来そうな衣装は持っていないので、困っている事も伝えると久美さんからお揃いの衣装を準備するから安心してと返ってきた。

俺は全て久美さんにお任せする事にした。


レッスン後、教室で待つように言われて待っていると、久美さんが衣装を持ってきて手渡された。

衣装は薄いゼンタイにガイコツの骨が貼り付けられた衣装。

ラバースーツの上からきたら、ガイコツだけが前面に出るので、これを購入したとの事。

そう言えば少し前に久美さんに身長と服のサイズを聞かれた事があった。

このためだったのかと、今更ながらに気づく。


2人ともヨガでかいた汗を洗い流して、再びラバースーツを着てヨガ教室の前で待ち合わせをした。

準備が出来たのでお互いにガイコツの衣装を着せ合いっこしてから電車で街へ出かける事になった。

衣装はそれなりなのだが、俺は普段履いているスニーカーが妙に浮いている感じがする。

対して久美さんはヒールの高いショートブーツが絶妙にガイコツにマッチしている様に見えた。

ただ、スポーツバッグだけは2人とも違和感があった。



電車に乗った時は乗客も少なくのんびりと移動していた。

そんなのんびりした電車移動を久美さんは一変させる。

まず、久美さんは俺の肩にもたれかかってきた。

そして事もあろうに俺の膝に置いたスポーツバッグの下に手を突っ込むと、俺のペニスをゼンタイ越しに弄り始めた。


「久美さん、久美さん!」

俺は小声で彼女に話しかけたが、彼女の手は止まらない。

ある程度俺のペニスが大きくなるとガイコツのゼンタイの股の所にある排泄用のクロッチファスナーを開いた。

そして、俺のペニスを大胆にも引っ張り出す。


俺はあの巨大風船に2人で入った後から、ペニスケース付きのラバースーツを着て、その上にラバーパンツを履いている。

また、あんな機会があるかも知れないと期待しつつの事。

あれからも先生オリジナルの[おとなまき]を何度かしたが、残念ながら風船は1人一つになってしまった。


それは置いといて、彼女の手は本格的に俺のペニスをギュッと握り扱き始める。



田舎の小さな駅で乗客も少なかったが、この先は都心に近づき乗客もどんどん増えていく。

早く彼女に辞めさせなければ、そう思っていると意外にも彼女の手は俺のペニスをあっさりと離れた。


“良かった“と思った時、彼女は車両連結部のすぐ横に座っていた席を立ち、連結部に移動してそこで何かをし始めた。

俺は今、勃っているので、立つことができない。

久美さんがどこかへ行ってしまわないか心配したが、すぐに戻ってきた。

俺と同じように、ガイコツのゼンタイのクロッチファスナーが開いている。

まさかとは思ったその瞬間。

久美さんはまだ勃起を隠しているスポーツバッグを取り上げると、素早く俺の膝の上に座った。

『ジュボッ』

穴の中に空気と液体が混じったものが、入っている所に棒を突っ込むような音がした。

俺のペニスを包み込む感触、同時に久美さんから「あぁぁん」と小さな喘ぎ声が漏れた。

しかし、それを打ち消すように車内アナウンスが流れたので、周りの人は俺たちの事は微塵も気にかけていない。


“これは気持ちいいけど不味くないか?”

大きな駅に着いたので乗客が一気に増えて俺たちの横にも男性サラリーマンが座り、俺たちを怪訝そうに見る。

サラリーマンからすれば、ハロウィンの仮装をして盛り上がり、いちゃついているカップルにしか見えていないだろう。

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