第3話
そんなある日、久美さんが全身ラバースーツ、それも俺と同じマイクロホールマスクにネックエントリーラバースーツでレッスンを受け始めたのだ。
ラバースーツの上に短パンとTシャツを着て俺と同じスタイルで。
正直度肝を抜かれた。
久美さんはラバースーツについて、勉強したのか全身に光沢剤を塗り、短パンやTシャツ以外から伸びるしなやかな手足、そして頭は黒光りし妖艶な雰囲気を醸し出していた。
レッスンが終わると久美さんは俺のところにやって来た。
「買っちゃたラバースーツ、オーダーしたから時間かかちゃって」と、声の調子で笑顔になっているのが分かる。
そして、俺の手を両手で掴むと、
「またいろいろ教えてね」と言われた。
ラバースーツ同士で触れ合った衝撃と俺と久美さんの心の距離が縮まったような気がして、凄く嬉しく抱きつきそうになったが、自分を必死に抑えた。
さらに翌週からのヨガ教室は凄い事になった。
先生を含めて全員が全身ラバースーツを着用してレッスンを受けるという事態となった。
ラバースーツを着ていれば、痩せる効果もあると分かってきたからだろうか。
当然、こうなってくるとラバースーツは黒だけでなく、赤や青、オレンジや緑のラバースーツを着る生徒さんの個性も出て始めてきた。
俺の影響で見た目がすっかり変わってしまったヨガ教室。
良かったのか、悪かったのかは分からないが、一つ言える事は俺の目のやり場に困る事。
どこを見ても若い女性が、ピッタリとしたテカテカとしたラバースーツに身を包みヨガをしているのだから。
ギンギンに勃起し、短パン越しでも分かってしまうほどのものをどう隠せばいいのか、それが今の一番の悩みだ。
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