有希視点ー第2.5話「一目惚れの先輩と・・・!」

「え・・・?」

やっと思いを伝えられた!と思ったのだが・・・なにこの反応は

「え・・・っと先輩?」

「あ~れ~?莉亜硬直してる~」

「え・・・すっすみません!」

「は!あ・・・ちょっと待ってそこの君!」

「え!?はい!」

固まっていた先輩が急に動き出した瞬間逃げようとした僕に声をかけてきた。

「君・・・私をみて付き合いたいとか思わないの・・・?」

「はぇ!?そ・・・そんな・・・少しばかりありましたけど・・・」

正直一目惚れしているのが現状なのだが、色々と段階を飛ばしての付き合いは違う

「やっぱりね・・・」

「でも・・・知り合って最初から付き合うだなんて僕には早すぎるな~なんて・・・」

「え・・・?」

「なので、まずは先輩と仲良くしたいと思っています!」

「君・・・」

「僕の名前は有希・・・御剣有希って言います!」

「・・・・」

「莉亜?ほら~素直になりなよ~!」

「ちょっと・・・瑠梨~・・・」

「・・・とりあえず御剣くんね・・・覚えておくね・・・」

「はい!」

なんとか僕の思いも伝わり一安心!なんだけど何かあの先輩裏ある・・・?

さっきの間だったり、なんか僕と話す時だけテンション低いし・・・

あの先輩と話す時だけ普通なんだけどな・・・

「まあ、なんでもいいか!」

「え・・・急にどうしたの・・・」

「あ、ごめんなさい!ちょっと考え事していたもので・・・!」

「あはは~!面白いね~きみ~!」

ヤバ・・・目の前に先輩いるの忘れてた・・・

「なんか・・・すみません・・・」

「え~謝らなくて大丈夫だよ~!あ!そうだ~」

「え・・・なんですか・・・?」

「私の名前はね~立花瑠梨だよ!よろしくね~!そして隣の子が~」

「ちょ・・・瑠梨私も紹介するの・・・?」

「当たり前でしょ~?紹介しないでどうするのよ~!」

「う~ん・・・」

「そして隣のこの子は愛原莉亜ちゃんだよ~!」

「・・・よろしく」

展開に追いついていけないのが現状なのだが・・・名前は聞けたっぽい・・・?

「えっと・・・立花先輩と愛原先輩ですね!覚えておきます!」

愛原莉亜・・・目の前にいる一目惚れした先輩の名前か・・・

愛原・・・愛原!?まさかこの先輩って・・・!


有希視点ー第3話へ続く・・・

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すれ違う思いはいつかきっと・・・【出会い編】 空野山城 @sorano_yamaki

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