有希視点ー第2話「先輩と仲良くしたいです!」

ー翌日、昼休みー

「先輩どこかな〜」

今僕は先輩を探している。

もちろんその先輩というのは昨日の先輩。

名前も分からないし何年だかも分からない

生徒数も多いし、情報なしじゃ見つかる率も少ない。

「3年教室・・・?」

気付いたら3年教室まで来ていた。結構歩いたみたいだ。

「3年教室にいるのかな」

そう言いながら教室前を歩いていると

「あれ〜?新入生の子〜?」

後ろから声を掛けられた。

昨日、昇降口であの先輩と一緒にいた人だった

「あ・・・そうです!昨日入学しました」

「だよねだよね〜!・・・てか君〜」

何か言われる予感しかしない。

「昨日、走り去ってた子?」

気付かれたー!その瞬間恥ずかしくなった

「す・・・すみません・・・」

「え?謝らなくても大丈夫だよ〜!それより!」

それより・・・?他に何かしたっけ。

なんだが一刻も早く逃げたい気分になった

次の瞬間、誰かが女性に話しかけてきた

「瑠梨〜何してるの?て・・・君は」

「あ!先輩・・・!」

その話してかけた人がまさかの探していた先輩だったのだ

「莉亜〜!この子だよね!探していた子!」

「え・・・さがしていた・・・?」

「ちょ・・・瑠梨!」

「あのね〜!莉亜が君のこと好きだって〜」

「は・・・はい!?」

まさかの唐突なカミングアウトに声が裏返る。

嘘でしょ?まさかの相思相愛パターン?

そんな急なことに動揺していると

「瑠梨!!変なこと言わないで!」

「ふぇぇ〜・・・莉亜怖いよぉ〜」

「当たり前でしょ!?」

「え・・・あの〜」

「「あ」」

忘れられていたパターンね。

そんなすぐに忘れられるって悲しすぎるな。

でも、先輩とは仲良くなりたいし。。ここは

「あ・・・あの、先輩」

「私・・・?」

「お〜?」

「先輩と仲良くしたいです・・・!」


第3話:有希視点へ続く。。




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