朽ちていく私達と星
高橋 未侑(たかはし みゆう)
ニルヤ・ユーゴリット
降り注いだ星の光に濡れた貴女は艶やかでした。
朝が来ないで欲しい。貴女と私しかいないこの夜が永遠に続いて欲しい。貴女の嫌いな人が起きてる昼が来ないで欲しい。私のこの恋がおかしいと言う人が起きてる朝は来ないで欲しい。
貴女以外のものを手に入れる予定は無いから永遠に貴女と指切りげんまんしていたい。貴女以外のものに触れる予定は無いから。私、貴女と抱き合うより指切りげんまんしてる時の方が好きなんだ。
貴女は永遠を錯覚している。私はそんな愚かな貴女が好きなんだ。
だから今ショットガンで私の頭を撃ち抜いて永遠なんて存在しないって貴女に提示して啓示したいんだ。
貴女の凪いだ感情に波を立てられるのなら私は私の命を砕いてもいいと思う。
貴女は愚かなのに悟っている。そんな貴女の心の内をグシャグシャに掻き乱したいんだ。例え、私の頭から深紅の花が咲いたのに貴女が動じなくたっていい。
でも、愚かであり続ける貴女も好きなんだ。貴女の愚かさは一種のアクセサリーなんだ。貴女の瀟洒さを際立たせるんだ。
そう、思っているのに私は今日も明日も、貴女といる限りこの感情を抱いてないふりをする。特に意味は無い。私は愚かさも好きだし、無意味も好きなんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます