第11話 魔術師は卑しい

 それから数日が過ぎ、オルレアとルシエルの間には微妙ながらも新たな関係性が芽生えていた。といっても、特別親密になったわけではない。

 だが、廊下ですれ違えば軽く挨拶を交わし、時には立ち話程度に数分間、互いの思想や価値観を交換することもあった。


 ルシエルはオルレアの虚無的な言葉や態度の裏にある何かを探ろうとしているように見えたが、押しつけがましさや無遠慮な詮索はなかった。

 その穏やかで丁寧な物腰に、オルレアも次第に少しずつ口を開くようになっていった。

 彼らの会話は哲学的な問いや魔術に関する思索、あるいは無意味に思える冗談を交えた軽い議論に至ることが多かった。


 オルレアの「この世に真理なんてあるのか。真理があるとして、人間にそれが認識できるのか」という投げやりな疑問に対し、ルシエルは「真理があると信じることで人は生きられるのでは? そう考えることで人は前に進めるのでは?」と微笑みながら応じた。 

 そんな風にして、二人の間には、他人には理解しがたい議論の輪が広がりつつあった。


 その日、オルレアは久しぶりに自分が受け持つ二学年三組の教室にいた。ただし、彼が教壇に立っているわけではない。教室の一番後ろの席に座り、カミーユ・ロックハートの授業を見学していたのだ。


 理由は単純である。理事長であるギュスターヴの指示だった。


「どうせ、君の授業には誰一人として出席していないのだから、授業参観でもして生徒たちに誠意を見せてはどうだ」とのことだった。


 オルレアはそれを聞いたとき、心の中で肩をすくめた。

 そもそも、生徒が彼の授業に出なくなったのは、理事長自身が自習室を設けたからだ。生徒たちが真剣に学びたいと思うのは自然なことであり、そのために時間を無駄にしない選択をしただけのことだった。


「いや、お前が自習室を設けたからだろう。それを誠意を見せて戻ってきて貰えって、どうかしてるんじゃないか」


 そう内心でぼやきながらも、オルレアは言われるがまま教室の後ろの席に座り、カミーユの授業を眺めていた。


 カミーユの授業は「魔導史学」。

 古代魔法文明の発展や衰退、魔術師たちの功績や失敗、そして魔法が社会に与えた影響を歴史的視点から学ぶという内容だ。

 彼女の講義は整然としており、明瞭な言葉で流れるように進んでいく。

 時折、教壇の黒板にチョークで図表や年表を書き込みながら、彼女は重要なポイントを生徒たちに解説していた。


 その立ち振る舞いには余裕と知性が滲み出ており、生徒たちは一様に真剣な表情でノートを取っている。

 カミーユの声は聞き取りやすく、語り口にはどこか優雅さすらあった。


「紀元前1200年頃に始まるマリディア古王国の魔術改革ですが――」


 彼女の言葉は明確で、聞く者を引き込む説得力がある。しかし、教室の一番後ろにいるオルレアだけは、別の世界にいるようだった。


 彼は椅子にもたれかかり、片腕を背もたれにかけ、もう片方の手で頬杖をつきながら、大きく欠伸を噛み殺している。その姿勢からは、「退屈だ」という感情がこれ以上なく伝わってきた。


 彼の視線は時折窓の外に向けられ、鳥が飛び交う様子を追いかけたり、雲の形を眺めたりしている。

 その態度はあまりに露骨で、生徒たちの集中力が微妙に削がれるのをカミーユも感じ取っていた。


「――そしてこの時期、魔法は戦争だけでなく――」


 カミーユの声がわずかに途切れ、黒板に書きかけたチョークの動きが一瞬だけ止まる。

 その目線が無意識に教室の後ろに座るオルレアに向けられた。彼のだらしない姿勢を見た瞬間、彼女の眉がわずかに動いた。


 彼女は気を取り直すように再び話を続けたが、その声色にはどこかぎこちなさが混じり始めていた。解説のペースも少しずつ乱れ、チョークで黒板に書かれる文字の線が微妙に歪む。

 オルレアは、そんなカミーユの様子には全く気づかないかのように、再び外を眺め、さらに欠伸を隠そうともせずに堂々とした態度をとっている。


 彼は外の景色に飽きたのか、欠伸をかみ殺すこともせず、再び教卓の上で無防備に手を組み、姿勢を崩していた。

 そして、ふとした瞬間、胸の内ポケットに手を差し入れると、黒いタバコの箱を取り出した。

 その箱は、シンプルな黒地に金色のラインがさりげなく施されているだけのものだったが、不思議と上品さを感じさせるデザインだった。


 彼はその箱を片手で器用に開け、中から一本のタバコを取り出すと、軽く指で弾いて形を整えるような仕草をした。

 そして、何の気負いもなくそれを口元に加え、もう片方のポケットに手を伸ばしてマッチを取り出した。


「マリディアの……えっと……改革の、ええ、目的は――」


 カミーユの声が僅かに震える。彼女の視線が、オルレアの手元のタバコとマッチに釘付けになったからだ。

 彼の行為が信じられないという空気が教室中に広がる中、ついにカミーユが声を張り上げた。


「何を考えているんですか、ツァラトゥストラ先生! ここは教室ですよ!」


 その声には、普段の穏やかさの中にも怒りが混じっていた。

 オルレアは一瞬だけマッチを止め、カミーユの方をちらりと見ると、再び火をつけようとする素振りを見せる。


「移動が面倒だったからさ」


 教室内が静まり返る。カミーユも生徒たちも、彼の堂々とした態度に呆然としていた。


「タバコなんてものはね、こう、メロンに生ハムをつけたようなものなんだよ」


「……どういう意味ですか?」


 カミーユが困惑の色を浮かべながら問い返すと、オルレアは薄く笑みを浮かべたまま説明を続ける。


「メロンに生ハムを乗せたら、せっかくのメロンの良さが台無しになるだろう? タバコも同じさ。わざわざ移動なんて工程を加えると、台無しになるんだよ」


 カミーユは眉をひそめ、少し言いづらそうに答える。


「いや、生ハムとメロンは美味しいですけど」


 その言葉を聞いて、オルレアの表情が微妙に変わった。半ば本気のようなトーンで返す。


「なんだと。まさか……君、あれか? 美味しいものと美味しいものを合わせたら、2倍の美味しさになると考えているタイプか?」


 カミーユがきょとんとした顔でオルレアを見つめていると、彼はさらに話を畳みかけた。


「つまり、あの酢豚のパイナップルを許しているってことだろう? それも、いや美味しいですけど、とか言うつもりか?」


「いや、美味しいですけど」


 カミーユはオルレアの勢いに押され、思わず反応してしまった。


「それはないよ」


 オルレアは断固とした表情で手を振り、さらなる理論を展開する。


「じゃあ例えば、お化けと一緒にバンジージャンプしたら2倍怖いとか思ってるんだろう?」


「そのたとえは、おかしくないですか」


「ならサラマンダーが恥ずかしかったら、顔から二倍火が出ると思ってんじゃないか」


「いや、そんな言葉遊びをしている暇はないんですよ!」


 カミーユはオルレアに向き直り、怒りを押し隠しながらも、明らかに苛立ちをにじませた声で言った。


「ここは禁煙です。それに、そんな戯言を言っている暇があれば、生徒たちに誠意を見せるべきではありませんか!」


 普段の冷静さを崩さない彼女の声が珍しく鋭く響き、生徒たちもその気迫に目を見開いた。

 彼は火をつけようとしていた手を止め、タバコを指で軽く回しながら面倒くさそうに肩をすくめた。

 しかし、その場面を見過ごせなかったのは、敗北以来オルレアに対して無関心を決め込んでいたセレスティアだった。

 彼女は勢いよく立ち上がると、カミーユの前に進み出て、鋭い口調で言い放った。


「ロックハート教授、その男に何を言っても無駄です」


 カミーユは驚いた表情でセレスティアを見やる。


「ルドルフォンさん……?」


「その男は、魔術師としての誇りも礼儀も何一つ理解していません。むしろ、私たちの存在そのものを馬鹿にしているんです。そんな男に何を言ったところで、時間の無駄です」


 セレスティアは一瞬もカミーユに視線を向けず、オルレアを睨みつける。


「教授、こんな男は無視して授業を続けてください。それと――」


 彼女はオルレアに向き直り、冷たい目で見下ろすように言葉を続けた。


「邪魔しかできないのなら、さっさと出て行ってください。あなたのような人がここにいるだけで、私たちが受けるべき教育の場が汚されるんです」


 怒りと軽蔑が滲み出ており、教室の空気は一層重苦しいものになった。

 生徒たちは居心地悪そうに椅子を揺らしながら、二人の対峙を見守る。

 オルレアは一瞬だけセレスティアを見上げたが、その瞳には特に感情は浮かんでいなかった。

 ただ、彼はぽつりと誰に聞かせるでもなく呟く。


「魔術師って……そんなに誇り高く崇高な存在かね?」


 オルレアの呟きを耳にしたセレスティアが、即座にその場を制するような声を上げた。


「ふん、何を言うかと思えば。誇り高く崇高な存在に決まっているでしょう? もっとも、あなたのような人には理解できないでしょうけど」


 鼻で笑い、とげとげしい口調でばっさりと切り捨てる。その挑発的な態度に、オルレアは気怠そうに返した。


「あぁ、俺はまったく理解できないよ。だって、魔術師なんてものは、娼婦よりも卑しい職業だと思っているからさ」


「やっぱり正気じゃない。あんなお下劣なものと比べる時点で、あなたの教養のレベルを疑いたくなるわ」


 オルレアは腕を組み、ゆっくりとした調子で自分の考えを述べ始めた。


「娼婦は自分の体を売る職業だろう? だが、近年の魔術師たちはどうだ。金や名声を得るために、体の一部……即ち大脳を中心とする部分を売り払っているじゃないか。簡潔に言えば、己の知識や技術を他人に切り売りする。そう考えれば、魔術師と娼婦にどれほどの違いがあるというんだ?」


 教室内が再びざわつく。生徒たちは息を飲み、セレスティアの反応を待っている。

 その瞬間、彼女の顔が真っ赤に染まり、瞳が怒りの炎を宿した。


「なんて、なんて無礼な! あなた、それ本気で言っているんですか!?」


 手は何かを掴むように強く握りしめ、指先が白くなるほどだった。

 その姿はまるで噴火寸前の火山のようだが、どこかその怒りを言葉に変えることができず、口を開きかけては閉じるという仕草を繰り返していた。


「あなた、どこまで魔術師を侮辱すれば気が済むのですか!」


「侮辱しているわけじゃないさ。ただ、古来魔術師というのは『村はずれの狂人』だった。そういった話をしたいだけさ」


 彼は軽く肩をすくめると、視線を彼女に向けた。その目には冷笑とわずかな挑発が浮かんでいる。


「村人たちは平穏なときには魔術師を無視する。ただの狂人として扱う。だが、問題が起こるとどうだ? 村はずれの狂人の力にすがりつき、解決を願う。これが古来求められてきた魔術師の役割だ。魔術師の本質とは、『村はずれの狂人』なんだよ」


 セレスティアの唇が震えた。

 反論しようとするものの、オルレアの口調にはどこか揺るぎない冷静さがあり、その自信に満ちた言い回しに押されて言葉が出てこない。


「でも、どうだい? 近代じゃ、そんな役割の魔術師は絶滅したと言ってもいい。魔術師たちは、誇りだのエリートだの叫びたて、天下の公道を堂々と歩き回っている。自分たちは常人よりも優れている、道徳的にも能力的にも素晴らしい存在だ――なんて錯覚してね」


 オルレアの声はどこか空虚で、苛立ちすら伴わない。ただ冷徹に事実を並べるような語り口だった。


「それはただのナルシシズムだよ。自覚がない分、娼婦よりも卑しいがね。そして君のように自分を美化し、崇高なものと信じ込んでいる魔術師を見ていると、子羊を見ているように憂鬱な気持ちになるよ」


 教室内の空気が凍りつく中、セレスティアはついに限界を超えたようだった。


「ふざけないでッ!」


 その声には激しい怒りが込められており、周囲の生徒たちも思わず息を呑んだ。

 魔術の名門であるルドルフォン家の令嬢にとって、オルレアの言葉は決して看過できない侮辱だった。


「魔術師はそんなんじゃない! 魔術師は――」


「――娼婦よりも卑しいくせに、自分たちをエリートと勘違いしている間抜けです。その程度のものじゃないか」


 セレスティアの目には怒りが宿り、その瞳の奥で感情が揺れ動いているのがはっきりと見えた。

彼女は一歩前に出て、拳を震わせながら叫んだ。


「違いますっ! 魔術師は卑しくなんかないッ!」


 その拒絶は確かに力強いものだったが、彼女の手や肩が微かに震えているのが周囲の視線を集めた。

 怒りに満ちた外見とは裏腹に、内心で動揺が広がっていることを隠しきれていない。それは、彼女がいかに誇りを大切にし、それを侮辱された衝撃に晒されているかを如実に物語っていた。

 オルレアはセレスティアの瞳に宿る怒りの火を見据えながらも、相変わらず冷静なままだった。その余裕は、彼女に対する挑発とも取れる態度だった。


「別に卑しくていいじゃないか。虚飾を剥ぎ取った姿が卑しいなら、それでいい。無理に隠したり、否定する必要はないだろう」


 その一言には冷徹な分析が含まれていた。まるで彼女の感情を冷や水で流そうとしているかのようだ。

 彼の視線は刺すように冷たく、彼女の怒りを単なる過剰反応として切り捨てる。


「それに卑しくないとすること自体、そこにはナルシズムがある。自分は他の者とは違う、特別な存在だという思い込みが透けて見える。そしてそれは傲慢の始まりだ。君たち魔術師が崇高だと思い込むその姿勢が、何よりも愚かだ」


 セレスティアは何か言い返そうとしたが、震える拳を見つめるだけで、言葉が喉に詰まったように動けなかった。

 オルレアの口元には薄く冷たい笑みが浮かんだ。


「それが本当の姿だよ」


 オルレアの視線は容赦なく彼女を貫いている。その眼差しは冷淡で、まるで無意味な芝居を観劇しているかのようだった。


「皆の前で公言したらどうだ? それとも天下の公道ですか? 娼婦よりも卑しいくせに、自惚れていた馬鹿なガキです、と」


 セレスティアは顔を引きつらせながら、口を開こうとしたが、何も出てこない。怒りと屈辱が入り混じり、胸の中で押し寄せる感情に飲み込まれている。

 彼女は自分の誇りとオルレアの侮辱との間で言葉を失っていた


「何が魔術師としての誇りだ。何が魔術師は崇高だ――この娼婦以下の売女見習いが――」


 最後までその言葉を吐き終える瞬間だった。

 パァンと、教室中に響き渡る鋭い音。カミーユの手のひらがオルレアの頬に直撃し、その衝撃で彼の顔は一瞬横を向いた。

 全員が息を呑み、教室が静寂に包まれる。先ほどまで怒りと反発に満ちていたセレスティアさえも、その場で凍りついたかのように目を見開いていた。

 オルレアは頬を押さえず、手も動かさず、ただ静かに顔を元の位置に戻した。


 カミーユの瞳は怒りで燃え上がり、鋭い非難に満ちていた。

 彼女の呼吸は荒く、その怒りが全身にまで伝わっているのが一目でわかった。

 普段は冷静で知的な振る舞いを崩さない彼女が、これほどまでに感情を爆発させるのは異例のことだった。


「いい加減にしてください!」


 その声は、教室全体に響き渡り、凛とした威厳が宿っていた。


「あなた、一体何様だと思っているんですか? そんなふうに、自分の歪んだ価値観を他人に押し付けないてください!」


 彼女の瞳は怒りで燃えているようだったが、その中には確かな理性も宿っていた。 

 カミーユの呼吸は荒れていたが、言葉を紡ぐたびにその声はさらに力強さを増していった。


「あなたの価値観と人の価値観は違います! 世の中にはごく普通の価値観の中で、皆と調和して生きている人だっているんです。そんなの、人それぞれでしょう? それを何ですか、勝手に決めつけて、好き勝手に侮辱するんじゃないわよ!」


 彼女の声がさらに強まると、オルレアの冷たい態度すら一瞬だけ揺らいだかのように見えた。しかし、カミーユは構わず続けた。


「娼婦よりも卑しいと公言しろですって? そんなことをして、何の意味があるんですか? それで一体誰が幸せになるんですか!? 本当に卑しいのは、あなたじゃないんですか!」


 彼女の指がまるで矛先のようにオルレアを指し、非難の熱を帯びた言葉が間髪を入れずに続いた。


「簡単な規範すら守れず、好き勝手やっておきながら偉そうに他人を見下して! そんな態度をとって恥ずかしくないんですか? 勝手なことばかり言ってんじゃないわよ」


 オルレアは片眉をわずかに上げただけで、何も言い返さなかった。軽薄な態度は変わらないが、その沈黙がどこか不気味だった。

 教室内の空気は凍りついていた。誰もが息を詰めて二人のやり取りを見つめていたが、その沈黙を破ったのはセレスティアだった。


「もういいです!」


 彼女は、その場で拳を震わせながら一歩下がると、そのまま振り向いて歩き始めた。その歩みには怒りと苛立ちがにじみ出ており、肩を少し震わせながら廊下へと出て行く。


 彼女の表情には明らかに悔しさが宿っていた。

 オルレアにまともに反論することができなかった自分への苛立ち、そして彼の言葉に対する屈辱が胸を締め付けていたのだ。

 その目にはほんの少し涙が浮かび、それが頬を伝い落ちる前に、彼女は手早くそれを拭い取った。


「ルドルフォンさん!」


 カミーユはすぐにセレスティアの後を追った。

 後に残されたのは圧倒的な気まずさと沈黙だった。


「――チッ」


 オルレアはガリガリと頭をかきながら舌打ちする。


「まぁ、その二人が戻ってくるまで、自習でもしておけ」


 ため息をついた彼は教室を出て行った。廊下に響く彼の足音はどこか軽やかに見える一方で、その背中には虚無的な影が漂っていた。

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