第2話 棺桶

原宿のキディランドに入った

店内はティーンエイジャー達でごった返していた

みな、すこしお姉さんらしい

こどもとおとなの中間の顔つきだ

でも、目を凝らすと、ものすごいおじさんも混ざってた

真剣な顔つきだ


男の子がひとり恐竜のステッカーを握りしめている

僕も同じのを握っている

「きみも好きなの?」

「好きだよ、ずっと」

「もう、おじいさんなのに?」

「……だからかな」


原宿のキディランドを出た

恐竜のシールは木箱の底のそこ

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