『Psychology』 解説
<登場人物について(職業、性格)>
・僕(亡者):画家(日本画)、傲慢・激情家
・鬼神:地獄の(お偉いの鬼神)、慇懃無礼
<ストーリー・文章について>
・「地の底が抜け、地の底が抜け……」は、地中深く(=奈落)を意味する。
そして、死につつあることを意味する。
・死に行くことは変えられないし、戻れない。だから、足が勝手に前へ歩く。
・僕(亡者)が自殺未遂して、臨死体験
その画家がその後どうなったのかは、あの鬼神だけが知っている……。
・「眠れる青い森」は、海など、神秘的で、霊的な木々の深い場所。
<書き手の解釈>
読み手によって解釈も違うと思いますが、書き手の解釈を。
・僕(亡者)は、傲慢で激情。それが災いして周りに人が居ない。だから独り鬱々とした。評価してくれる人の言葉すらも素直に受け付けられないほど。だから自殺に至った。自身の鬱々としたものを払拭する方法は心得ているが信じられない。だからまた独り歩き始めた。
だから周りに見て貰えない。そのため世界にも見てもらえることはなかった。
・鬼神は、愍懃無礼の性格や立場も恐れられ、一線を引かれている。そのため同じような、性格の亡者(僕)と共に仲良く、共に働きたい……そんなことを思っていたため、自分から迎えに来た。「……そうですか」は、如何にも独りにされてしまって悲しそう。表情には出ていないが。……数年後か、いつか。あの画家をび迎えに行ったのかもしれない。
<作者コメント>
亡者と鬼神の感情や性格からの心理、僕の生きていく上での苦悩と心理……と言った、タイトル通り「心理」に注目した作品に仕上げました。
伝えたいメッセージは、「あなたを必要としてくれるのは、必ず何処かに居る。いつか会えるよ」
臨死体験してみたいと思いますか?僕は思います。まだ死にたくはないけど、気になる。
跋
芥川龍之介作『地獄変』をインスパイアした作品です。そのため茶川先生に寄って執筆しました。志賀直哉先生に「主人公の行く末を描かないでどうする」と批評されるような作品だな、と個人的に思っています。
(志賀先生に同じような批評される、想像に難く無い芥川先生の作品は「羅生門」ですかね)
Psychology (朗読劇台本) 志水命言 @Micoto_Shisui_
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