第6話

鯨送迎者が来た。

鯨送迎者は凹をベーコンエッグサンド

にするために時空を超えてやってきたのだ。

「いくらですか」

と凹が鯨送迎者に聴いた。

「金はいりまへん」

「それじゃあなにを」

「サメ肌取引をしましょう」

「それはなん」

「アンタはんをサメ肌にするかわりに

わちきの首を絞めて殺してくれ」

「それはできまへん」

「どうして」

「サメ肌ごときで殺人者にされてたまりまっかいな」

「イクラ取引をしまひょ」

「それはいかな」

「イクラを5000トン食べる代りに

たらこを死ぬほど食わせてやる」

「もはや原型をとどめていやはらへんな」

「そもそも原型など存在しない」

「司法取引をしまっうひょ」

「きましたな」

「アンタのオンナをメチャクチャにするかわりに

わつぃのブスなトイプードルを儀丹義丹にしてもらうというのは」

「あきまへん」

「なして」

「和知喜は全世界わんちゃん愛護連盟の会長でおまっさかい」ああああああああああああああああ

「何の叫びですか」

「ムンクを今千叩きの刑に処してきました」

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