第7話 ひめゆりの塔
映画『ひめゆりの
主題歌は『しあわせについて』(1982年5月25日発売)です。
映画『ひめゆりの塔』のあらすじです。
第二次世界大戦の戦争中、敗戦の日がくることを市井において知る由もないでしょう。各国が悪魔の武器を磨く中、日本も海の彼方の激戦地を退くしかなく、敵は「
この『ひめゆりの塔』は、本当にあったできごとです。
さて、主題歌の『しあわせについて』です。
前出の『二百三高地』も戦争映画でもありましたが、主題歌を「やれ戦え」と追い立てるような軍隊のマーチにいたしませんでした。日露戦争と第二次世界大戦では異なりますが、愚かな人災、戦争に変わりありません。「従軍した乙女たちは偉かった」と謳いますでしょうか。いえ、そうはなりません。まだ、未来の長かった筈の彼女らが懸命な看護をして友と繋がり、この一瞬を逃さずに生きたことを誰が哀しまないでしょうか。「哀れみや同情」で「お涙ちょうだい」にしたのでは、
そこで、『しあわせについて』のタイトルですが、私は万人に向けてのものだと思います。
さて、歌詞について読み進めたいと思います。
冒頭、⦅しあわせですか⦆と疑問形で「しあわせ」を打ち出してきます。建築だとすれば、要はべた
また、歌詞に繰り返しもよく見られます。⦅しあわせですか⦆を二度、⦅何より⦆を二度、⦅みんな⦆を二度、番外的に⦅いいのに⦆を韻を踏んで二度、一番の冒頭だけでも繰り返されています。サビでは、「分かりやすさのリフレイン」よりも「作り手のメッセージ性」の作文力へ様相を変えます。
さだまさしさんの数多ある作品群の中で、ヒットした売れたとはどういうことだろうかと考えます。タイアップの歌は売れやすいでしょう。『親父の一番長い日』(1979年10月12日発売・15枚目)や『雨やどり』(1977年3月10日発売・8枚目)などのしれっと出したシングルが大当たりとか、『
そして、私はまだ花岡姓の頃でした。東京の大きな
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さて、次も映画の作品について書かせていただきます。
うさぎも大好きさだまさし!
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