第4話 翔べイカロスの翼
映画『
主題歌は『
映画は、1978年に
映画のあらすじになります。主役の栗山徹は、写真家への道に難しさを覚えていました。サーカスを取材に行くと、ファインダーからは彼らが芸に真摯に取り組む姿を感じ取り、仲間に入れて欲しいとお願いしました。勿論、一朝一夕に上手く行くものでもなく、日々熱中します。当初は栗山徹を嘲笑っていた者もその努力を彼を受け入れてくれるようになります。数年後、目指していたものを掴んできます。「ピエロ」でした。自分なりのピエロ像を作り上げ、人々に喜んで貰えることを生き甲斐としました。ラストは私の手では伏せます。
さて、さだまさしさんは、本作用に『道化師のソネット』を書き下ろしました。
先ず、タイトルについてです。
映画で「ピエロ」を演じることが大切なキーワードとなり、ラストシーンに「ピエロを見つめている気持ち」を銀幕の向こうで感じることとなります。そこで、「ピエロ」つまりは「道化師」の想いを歌詞に入れて行きました。
サビ及び冒頭などに、特にラストシーンに響く、⦅笑って欲しい⦆と飾らない歌詞が入ります。「ピエロ」を演じていた主人公の気持ちです。また、映画を離れたとしてもメッセージとして受け止めやすいと思います。
後半の「ソネット」ですが、十四行の定型詩でイタリアに始まったものを指します。歌を作り上げた後で、自分でも気が付かなかったけれども、ソネット形式に当て嵌まることに気が付いたそうです。
そのような経緯で、『道化師のソネット』と歌に命が吹き込まれました。
次に、歌詞についてです。
繰り返される⦅笑って欲しい⦆とのメッセージは、⦅君⦆だけではなく⦅僕⦆へ向けてのものでもあります。私が、海岸に立つとすらっとした波が足の下にある砂をさらうのを楽しんだ記憶がありますが、それは心地いいものでした。この繰り返しは、哀しい気持ちにも繋がるけれども、それを打ち消すかのように、五回寄せてきます。
一番の歌詞では、人生を⦅時の河⦆として、⦅
二番の歌詞では、人生を⦅山⦆として、⦅山びと⦆として表されております。また、「真実」と書いて「ほんとう」と読ませるのは、『親父の一番長い日』(1979年8月28日発売)から継承されていると思いました。
私が本作を拝聴しましたときには、まだ若く、二番の方が好きでした。最近までもそれは変わらなかったのですが、家庭の様相に変化があり、母、
私は、結婚前の
映画の中での主題歌『道化師のソネット』の感想ですが、映画がなければこの⦅笑って欲しい⦆気持ちはただ空を切るようなものだったと思います。私はブラウン管越しに、哀しみを知っているからこその歌だと思いました。私もイジメに遭っていました。人前で大切にしている言葉を話すときは、「信頼」でした。
娘の
映画は市松の家族とは見ておりませんが、群青くんと薄紅さんがもし触れることがあれば、やはり、実直に生きることは過ちではなく、慎重に命も大切にして欲しい。そして、笑顔で幸せを感じさせてくれたら、ママの私は嬉しいと思います。
◆
さて、次も映画の作品について書かせていただきます。
うさぎも大好きさだまさし!
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