14, 斎藤 雅生

俺、斎藤 雅生は3階にある化学室にいた。


ここは俺の第二の家みたいなところ。


隣にある化学準備室には俺の私物が結構隠してあるし、ここで俺はいつも放課後になると様々な実験をしていた。


例えば、どんな方法で動物を殺せるか。


小さい頃から特にアリを踏み潰したり、バッタの足を1本ずつもいだらどうなるのかやってみたり、とにかく“ 生“ にしがみつく姿がたまらなく面白くて好きだった。


大きくなると対象は動物にまで広がった。


動物は昆虫と比べてやはり感情が見えるのが面白くてさらにハマっていった。


俺はちょっとというか大分異常なんだと思う。


親には気味悪がられて捨てられて、今はばあちゃん家から学校に通ってるし。


まぁそんなことはどーでもよくて。


こんな俺がデスゲームに巻き込まれたならやることは一つ。


“ 逃げる“ ではなく、“ やる側に回る“ だ。


こんな機会、二度とないだろう。


さっきクラスの奴の死体を見た瞬間、すんごいゾクゾクした。


(俺もこんな風に殺してみたい。)


今回の騒ぎに乗じてムカつく奴らを殺しまくってやろう。


その際にあのスティーラっていう訳分からんぬいぐるみに出会したら殺し合いができる訳だし、一石二鳥じゃねーか。


そのためにも武器の調達は欠かせない。


今までやってきた実験を元に様々な武器を使って殺してやるよ!


面白くなってきたぜ!へへへ!





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