7, 悪夢の始まり

 結局、華奈美と麻実はトイレに行くと言ってから全然帰ってくる気配がなく、私がトイレに行くついでに様子を見に行ったら学校でイケメンと話題の教育実習の先生と楽しそうに話していた。


私は華奈美たちに声はかけず、そのまま教室へと戻って作業に取り組んだ。



みんなで必死にやって、完成した時には18時を過ぎていた。


やっと完成させた後は片付けをして、椅子や机を動かして展示物を飾っていく。


華奈美たちはというと作品が完成した頃に帰ってきたかと思えばずーっとスマホを触っていて全く動かない。


時計の針が19時10分を指した頃、ようやく全ての作業が終わった。


みんなはホッとしたのかすぐには帰らず、楽しそうに喋ったりふざけ合ったりしていた。


私が帰ろうとした時だった。


バチッ----


「え、なになに?」


「停電?」


突然真っ暗闇になったため、クラス全員が驚き、不安に包まれる。


しばらくすると


パッ----


「あ、ついた。」


「よかった〜」


安堵するみんな。


しかし、


「あれ…何?」


誰かが前方にあるものに気がついた。


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