第27話 やっと高森担当課長が辞めた!でも、変わらぬハラスメント。
こんなやり取りがあり、ぬんは、高森担当課長から出来損ないの汚名をきせられ精神的・肉体的なパワーハラスメントを受け続け、小野さんや細川さんからの逆パワーハラスメントも受け、3月の終わりを迎えた。
高森担当課長は、心から信じていたC事室からの人事に、3年間の契約をもっと延長してもらえると思っていたらしいが、結局それはなかったらしかった。
最後は、自分の机の中に入っていた「イラストレーター」のCD-ROMが入った入れ物をぬんのまたまた左頭に投げつけ、
「こんなもん、バカが使うものよ。バカ霧野にはちょうどいいわ。バカなあなたしか使えないから、死ぬまでずっと抱いていなさい。」と言った。
歓送迎会も通常、4月に行うものだが、高森担当課長が3月末までしか来ないといったことから、急遽、送別会は3月末に行われた。
その時の毒づき方もただものではなかった。
送別会には、一人遅れてきた。日頃の態度から課の人間は高森さんのことは、みんな来ないと思っていた。
しかし、遅れてきたまず一声が
「K光課の頭が悪い愚かな皆さん、私は、同じ人種と思われたくないからさっきまで来る気はありませんでした。でも、最後に皆さんに忠告しておこうと思ってきてあげました。K奈川県の職員は公務員試験を受けて入ってきたので、もうちょっとはましだと思っていました。でも、ふたを開けてみたら、みんなすごく頭が悪い。特に県産品グループの人たちっ!一緒に仕事をしてきましたが、その能力の低さにがっかりの毎日でした。やる気もない、仕事できない、ここまでひどい人達が集団で仕事をしているのかと思ったら、かわいそうで涙が出ました。私は、もうK奈川県庁に来ることはないでしょう。今の仕事のやり方で、県の仕事が成り立つのかと思ったら大間違え。それに気が付いていないみんなも本当にかわいそうな人たち。私は、今までいくつかの職場を経験してきましたが、ここまでひどい職場はありませんでした。これは私の皆さんへの忠告です。世間は甘くない。自分たちの頭が悪いと認識してください。そして、バカな自分たちに反省してください。」と言った。
誰も何も言わないのをいいことに、JA-Kながわ西湘に「S湘きんじろう」の運送代はJAに払わせようとする。
JAが聞いてくれなければ、ぬんとかに「何とかしろ。」という。
結局、ぬんに押し付けられなくて、予算に計上していない運送代という公費を大川部長と村田課長と3人でこっそり自分たちのお小遣いで払ってしまう。
キャバクラで遊んだお金を(食関係の)協議会の会長たちに払わせる。
香港では展示会後のお疲れ様会で早くにビールを飲みたいばかりに参加した農家さんの牛肉を素手でつかんでゴミ箱に投げ捨てる。
こんな悪いことをし尽くした高森担当課長が、ぬんたちにここまでこんなに悪態をつけるのだろうか。
ぬんは、何回も、いや何回どころではない、毎日3回ずつぐらい中田副課長にも相談した、「公正・透明」にも相談した。
でも、大川部長、村田課長、太田課長、中田副課長も誰もみんな「自分可愛さ」のために揉み消し、部下を盾にした。
以前に左の顎関節の手術を知っていて、わざと、ぬんの左顔、左頭に向かって、花瓶を投げる、受話器を投げる、DVDも投げてくる、体の左側にあざができるだけでなく、流血もしたぬんを見ていたのに、一番近くに座っている守山グループリーダーは、自分は関係ないと知らん顔をしていた。
まあ、ハンカチは貸してくれたけとど。
その守山さんの無責任さに腹が立ったので、メールで訴えたら、今度は、メールで、「本当に、本当に、本当に申し訳ありませんでした。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」と何回も同じことを書いてごまかすという「自分も被害者」作戦に出た。
ここまでの悪事をし尽くした高森担当課長が最後に汚い言葉でぬんたちをののしり、愚弄したことに対して、管理職の人たちがどうせあと数か月でやめるんだから言わせておけばという投げやりな理屈はないだろう。
大川部長、村田課長、多田課長、中田副課長は、直接の自分たちに被害がなかったから、「あとちょっと、霧野さん、あとちょっとだよ。」と笑って言って済むのかもしれない。
でも、ぬんは違う。きちんと体の障害についても主治医からの診断書も提出し、主治医からも注意喚起をしてもらっているのに、その体の悪い部分にけがを負わせるようなことをする。
そして、できるだけ時間外もやめた方がいいと書かれているのに、夜遅くまでの仕事を強いる。
完璧な障害者いじめをしていた。
でも、中田副課長に言っても、「あとわずか3か月。すぐだよ、すぐ。」
しかし、守山さんとのメールが語るように、たった3か月ではなかった。
毎日毎日、事件が起き、ぬんだけがパワーハラスメントを受けていた。
それは、守山さんからのメールにもはっきり書かれていた。
精神的パワーハラスメントと、主治医から診断書に書かれている持病への要配慮を無視したひどい肉体的いじめが、ぬんが一生懸命、職務を遂行することの障壁を作り出していた。
高森担当課長は、面倒な仕事は、全てぬんに回してくる。
かわいいのは、小野さんで、ついでにそっとしておかなければならない細川さんにも多少気を遣う。
相変わらず物は投げる。
罵倒する。
仕事でぬんに無理を強いてくる。
C事室の本口さんへのご機嫌伺いは忘れない。
自分の立場を守るため。
そして、できる人として評価を得たいから、本口さんから仕事をもらって来いという。
ぬんは、地産地消のつながりである人たちとの仕事で忙しく、新たな企画を作成どころではないのに。
でも、ある日、突然、パワーハラスメントをし尽くした高森さんはピタッと来なくなった。
年休を消化してからやめようとしたらしい。
自分の中では辞める日を決めていたらしい。
けじめの無い辞め方だった。
そのあと、ぬんの職務は大好きな「かながわ農林水産ブランド戦略」に戻った。
やっと、仕事にパワーハラスメントを持ちこんで来る人はいなくなった。
無意味ないじめをする最低な人はいなくなった。
「地産のものを上手に利用して、県民に楽しい食生活をしてもらう」という企画を民間の人たちの協力を得て、ブランド戦略の基にする。
それがぬんの希望であった。また、県民との交流が始まると思っていた。
というはずだったが、高森さんが小野さんと細川さんに残していった「自分たちは選ばれた人」「仕事ができるひと」、だから「格上のぬんにパワーハラスメントしてもいい人」と悲しいうぬぼれのために、人間関係が良くなることはなかった。
その爪痕は意外と根深く、小野さんと細川さんのぬんに対する逆パワハラは続いた。
小野さんと細川さんは、自分たちの担当の仕事である「かながわ産品消費拡大事業」をアピールするかのように部屋中に響き渡るような大声で笑いながら、仕事である海外展示会のことを「また、香港、行く?美味しいものたくさんあるし、ディズニーランドに行くのもいいよね。」などと遊びに行くように話していた。
そして、ぬんの「K奈川県の地産地消」の仕事を「せこい地味な仕事」とののしりながら無駄なおしゃべりばかりしていた。
小野さんは、仕事という名で供用車(県庁で仕事のために使うことができる運転手付きの車)を使い、出張の途中に抜け出して買い物などにも行っていた。
あまりにも2人の態度がひどかったので、私は、守山さんに久しぶりにメールをした。
まず、そのメールの返事が次のとおりである。
また、自分が一番悪いと振る舞って良い人ぶっている守山さんの口先だけの言葉が続く。
霧野←守山さん
昨日はメールが届く前に帰宅しました。
申し訳ありません。気をつけます。
どうか許してください。
許されなければ、私を訴えてください。
どうかよろしくお願いいたします。
霧野←守山さん
以下のようにメールをしました。
「ご連絡
細川様、小野様
守山明宏です。
グループ内から、「かながわ産品消費拡大事業」の話がうるさいので静かにしてくれと言われました。
申し訳ありませんが、話は静かに、笑うことはなくお願いいたします。」 以上です。
霧野さんの名前は出していません。
私のことは信じなくて構いませんが、霧野さんの名前は出していません。
細川さんは、おそらく以上のメールを見て、いちばん近くにいる霧野さんと察しをつけたのではないでしょうか。
注意をしてくれと言われていますので、注意をしました。
霧野さんの名前は出していません。
霧野さんからそのような誤解を受けたら、私はどのように注意すればよいのでしょうか。
霧野さんの名前は出していません。
霧野さんの名前は出していません。
もともとおかしい頭がさらにおかしくなりました。申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
霧野←守山さん
細川さんには、霧野さんに直接謝らないように注意します。
よろしくお願いいたします。
また、隣のグループの諸星さんがこちらを頻繁に見ていた件は、私たちがうるさかったからというものではないと、諸星さんから確認しました。
決して、霧野さんを疑って聞いたものではありません。
決して、霧野さんを疑って聞いたものではありません。
もし、うちのグループがうるさかったのだったら謝ろうと思ったのみです。
もし、うちのグループがうるさかったら謝ろうと思ったのみです。
また小野さんのSごうの件は、公用車で観光協会の方と6回ほど往復しています。
霧野さんとお話した方は、運搬往復をしていたのを知らず、小野さんがSごうにずっと来てくれなかったといったのではないでしょうか。
これについても、霧野さんを疑って聞いたものではありません。
決して霧野さんを疑って聞いたものではありません。
小野さんは、観光協会にとって役立たずであるという話は、聞けませんでした。
私のおかしい頭がさらにおかしくなっています。
守山さんは、ぬんからメールを送られたくなかったのか、自分は頭がおかしくなったんだというふりを始めた。
そうすれば、ぬんからメールを送られないで済む、と思っただろうか。
グループリーダーというグループのトップでありながら、いかにして逃げられるのかというふるまいの稚拙な態度にぬんも呆れて言う言葉を失った。
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