美しい文章だな、と思いました。
主人公は眼鏡に問いかけながら自分の未来を少しずつ覚悟して、あるいはそんな未来だってあるかもしれないと思っていたのかもしれないな、と感じました。
最後に強さも見えて、好きです。
作者からの返信
くれはさん、コメントありがとうございます。
「何も起きていないのにドラマ性がある」というテーマで、いつもとは違う雰囲気の物語を書いてみました。美しい文章だと褒めていただけて嬉しいです。
主人公はこの日の最終列車を最終ラインに決めており、時間が近づくにつれて「やっぱりな……」という気持ちが強くなっていったのだと思います。でも「もしかしたら」という気持ちもあり。
田舎の駅で丸一日ずっと待ち続けるのはさぞ忍耐がいったことでしょうけれど、これもまた彼女が前を向くために必要な儀式だったのかな、と思います。
恋愛って難しいものですね。
眼鏡の忘れ物にずいぶん感傷的なことを思う主人公だなぁと思ったけど、後半に入って主人公の背景が明らかになると「たしかにそういう時ってやたら感受性高くなって感傷的になるよね、わかる……」となりました。
余韻の残るラストが素敵ですね。しんみりとしつつも暗くないのが良い感じです。
作者からの返信
銀歌さん、読んでくださってありがとうございます。
何もない田舎の駅で、来ない恋人を一日中待っていたので暇過ぎて眼鏡であれこれ想像してたのでしょうね。
「未来が見える眼鏡を拾った!」という娯楽寄りのネタもあったのですが(なお、このネタだと他の人と被ってました)、ラストはしっとりした作品で終えることにしました。余韻、残っているなら嬉しいです。
KAC期間中、たくさんの作品にお付き合いくださってありがとうございました。
ハルカ様、コメント失礼致します。
しとしと降る雨と、置いていかれた眼鏡。そしてそれを見つめる私。
心象描写として秀逸なお話でした。
眼鏡を吹っ切ることで、新たな世界への旅立ちを想起させますね。
そこに希望が待ち受けているかのよゔてす。
KAC2024最後のお題が終わりましたね。
お疲れ様でした!
作者からの返信
カイ.智水さん、KAC期間中たくさん読みに来てくださってありがとうございました。嬉しいコメントをいただき、たいへん励みになりました。
ひとつひとつのモチーフや演出の意味を正確にくみ取ってくださって嬉しい限りです。
カイさんもたいへんおつかれさまでした。