第7話 助けてくれたのは、怖い人⁉︎
拝啓、お父さん、お母さん。
俺、実はバスケうまかったらしいです。
海斗
「海斗ー!なんか思い詰めた顔してるけど、どしたのー?」
「えーと、、、まあそんなことは置いておいて、お前とあと澪と結衣が俺のことうまいって言ってたのはなんでなんだ?見たことないよな?」
さっきからこれが気になって夜しか眠れません。
「はぁ?昨日話した時に言ったよね?澪ちゃんに見せてもらったことあるって」
「あれ?そんなこと言ってたか?」
「言ったわよ!」
「あー、そっかー悪りぃ悪りぃ覚えてなかったわ」
ほんとにそんなこと言ってたかなぁ?まあ、これ以上反抗するとやばいから納得しておこう。結衣ほどねはないが、こいつも怒ると怖いしな。
「でも、澪は何を見せてたんだ?俺、試合出たことないし、練習でもまともにボール触ったことないんだけど」
「えーと、それはね?あそこにいるあなたの友達いるじゃない?あの人と戦ってるとこを撮ってたみたいよ?」
「えー、俺あいつに場所行ったことないんだけど」
「まあそこはあの子もあなたのファンだから」
ファンって怖いねー。気をつけよ。
「まあ、そんなことよりさっさと練習戻ったら?もう始まるみたいよ?」
話し込んでる間に全員分終わったらしく、キャプテンが集合をかけていた。
「あ、悪りぃ。キャプテンが呼んでるから行くわ」
「え?私教えた立場なのにそこんとこ無視ですか?」
「ん?なんか言ったか?」
「なんでもないわ、また後でね」
「おう、後でなー」
さっきこいつは何を言いかけたんだろうな。まあ、いっか。こんなこといちいち気にしてたらキリねぇもんな!
「おっし、全員集まったな!じゃあこっから練習するから、各々自分のポジションの練習場所に行ってくれ!あんなには俺たちがするからついてくだけでいいぞ!」
「「「「「はい!」」」」」
「、、、」
え?ついてけてないの俺だけ?なんか横にいたはずの春馬も移動始めちゃってるし、俺どこ行きゃぁいいんだ?
「ねぇ、君どうしたの?」
「、、、っ」
びっくりして反射的に距離をとってしまった。失礼だろうか?見た感じ先輩っぽいが。
「あはは、ごめんねぇ、驚かせちゃったみたい」
「あ、いえ、大丈夫です」
なんだこの人?なんのために俺に話しかけてきたんだ?
「で、何か困ってな〜い?」
あ、そうだ、これを聞かれてたんだ。
「お姉さんがなんでも教えたげるよ?」
、、、この先輩、すげぇ優しいな。
「見たところ、自分のポジションの場所って言われたけどどこかわからないー、みたいな感じだね、合ってる?」
前言撤回。やっぱこの人怖ぇわ。
とりあえず怒られないような回答を心がけよう。
「ああ、はいまあそんな感じです」
「君、自己紹介でオールラウンダーって言ってた、、、えーと、、、そう!雨宮海斗君だよね⁉︎」
「まあ、そうですけど」
「ちょっと待っててね!」
「え?」
「ねぇ男バスー!新入生一人取り残されちゃってるけど?」
その声にこっちを向いたキャプテンが、
「あ、ごめんごめん!君はえーと、オールラウンダーだったよね?そしたらじゃあ、日替わりで全部やっていこうか!」
え、なんで俺だけそんなハードスケジュール組まれなきゃいけないんだ?あれ、でも動く時間は一緒か。いや覚えることが多いから重労働だ!
「わかりました」
「よっし、じゃあ今日はガードからやっていこうか」
「はい」
よかった、ようやくこれで目立たなくて済む。
「あ、そうだ。先輩、名前教えてもらっていいですか?」
「?ああ、もちろんだとも!俺の名前はい「私の名前は、木島香織!女バスの部長やってるの!よろしくね!」ちょ、俺に聴いてるだろうから遮らないでくれるかね?」
「あ、先輩には聴いてません。木島先輩に聞いてました」
うん、そんな落胆した顔しないで?もちろんもう覚えてるから、えーと、、、男バスのキャプテンで、えーと、名前は、、、まあ、いっか!
あと、木島先輩もそんな煽るような顔しないの。
はぁ、もういいやこの二人は放っておこう。
それにしても木島香織先輩ね。覚えた。これから関わりが増えないようにしないと!あの人怖いからね!
「海斗ー!何してんの?遅いじゃん!」
「あ、ごめん、すぐ行くー!」
〜香織視点〜
私に名前を聞いてきたってことは私に興味あるってことだよね⁉︎ね⁉︎
それにしてもあの子はなんなんだろう?すごく仲良さそうだったけど、、、まあいいわ、この学年1の美少女と言われた私が堕としてあげるから、待っててね?海斗君♡
第七話です!
なんかすごい香織が鈴香に険悪な雰囲気を醸し出してますが、この話の最後はいい話にしたいと思っていますので、ご心配なく。
えーと、あとは、、、なんだっけ?そうそう!今日は部活に行っていたため投稿が遅くなりました。すみません。
今日はもう投稿しない可能性もありますが、明日は必ずあげるので楽しみにしていてください!
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