第6話 無自覚天才、才能の一片に気づく

うーん、春馬ってそんなにうまいのかな?

正直俺が戦った感じだとそんなにだったんだけど、、、やっぱ手加減かなぁ?


「じゃあ次!」


うーんどっちなんだろ。後で本人に確認してみ、、、


「海斗ー!おーい、海斗ー?」

「ん?なんだ、春馬?」


びっくりしたちょっと気をつけないとな。あれ俺なんかの最中だったような、、、?


「次!自己紹介海斗の番だぞ!」


ああ、そうだ部活の自己紹介中だった。

まあ、適当でいいか。


「えーと、雨宮海斗。身長は190くらい?体重は77キロ、ポジションは、、、」


うん、ポジションどうしよ。


「どうした?海斗?」

「いや、あのな?俺自分のポジションわかんないんだけど」

「え?ああ、お前は、、、こいつポジションどこだ?」


じゃあまあいっか。


「えーと、ポジションはわかりません!よろしくお願いします!」

「えーと、経験者だよな?ポジションが分からないと言うのは、、、?」

「はい!普通にわかんないです!」

「あのぉ、先輩、こいつオールラウンダーです」

「え、そなの?ってか鈴香じゃん!どした?」

「いや、私マネージャーの入部希望だから」

「なるほどなぁ、ってえ?」

「なるほど。ありがとうな。えーと、、、」

「加賀鈴香です」

「加賀さん」


え?こいつなんできてんだ?


「はい、じゃあ次!」

「〜」


ってかそうだ!俺は春馬に聞きたいことあったんだ。


「なぁ、春馬?」

「ん?なんだ?」

「お前って俺と戦ってた時手加減してたよな?」

「は?してないけど?」

「うーん?じゃあお前はうまい状態でやってたってことか?」

「ああ」


うん、ますますわかんなくなってきた。もういいや。


「あとついでに、お前鈴香と苗字一緒だけど親戚?」

「うん、なぜ今聴いてきたかは知らんが、初対面だからたぶん親戚じゃないぞ?」

「そっか」


まあ、別に興味ないんだけど。


「よっし、じゃあ初めに一年生の実力を見るために、先輩と1対1やってもらうぞ!」

「「「「えー」」」」


よっしゃ、きた。みんなは嫌そうだが、俺は下手アピールする絶好のチャンスだ!


「じゃあ、初めは、、、雨宮と俺で行こう」


は?あなたキャプテンでしょ?なんで俺とやるんだよ⁉︎これじゃあ俺が負けてもしょうがないみたいな感じになっちゃうじゃんか!


「わかりました」


くそっ。先輩だから文句言えねぇ。

まあ、いいや早々に無能アピールしてやる!




「「「、、、」」」


え?弱すぎない?もう終わり?


「くそっ!うますぎだろ!」

「なんだあいつ俺らあんなやつ見せられた後にやんなきゃいけないのか⁉︎」


え?なんか思ってた展開と違うんだけど、、、俺がうまいって言ってんのはなぜ?


「な?海斗、お前のうまさがわかっただろ?」

「うんなんとなくお前らの言ってたことがわかった気がする」


俺って怪我してなかったらうまいんだな。

ってかちょっと待て、これじゃあ逆に自分で逃げ道塞いでるじゃんか!最悪だ、、、


「ま、これから一緒にがんばってこうぜ?海斗!」

「はぁ」


ニコッじゃないんだよニコッじゃ。

もういいここまできたらもうヤケクソだ!やりたいようにやってやる!



〜???〜

なんなんだあの新入生は?かっこよすぎだろ⁉︎






〜前の分も合わせて〜

5、6話です!

この二つでついにバスケ部入部を果たしました!

そして今回の最後には、一人出てきました!

こんな感じで進めていきます!

二章もよろしくお願いします!

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