部活入ったら友達(海斗を狙う女子)が増えました

第5話 中学時代の友達が実はすごかったらしいです

しばらくして部活に入れる期間が来た。

え?それまで何してたかって?そんなの授業中寝ないように耐えて頑張りながら友達作ろうとしたさ。


まあそんなこんなで部活に入れるんだけど、なんか鈴香のやつに見張られてるんだけど?せっかく昨日の夜に違う部活に書き換えようとしたのに、親に見せたら印鑑押してもらえなくて、ただでさえ悲しみの中にいるのにもう書き換えらんないじゃん!

はぁ、しょうがない。

もうこの際諦めよう。まあ、俺の下手さを見ればあいつらもわかってくれるだろう。それにこの学校にはよく一緒にバスケやってたやつがいるしな。そいつと一緒に下手くそって呼ばれてやんよ。


「うん、書き換えてないね。えらい、えらい」


書き終わると確認してから鈴香がそう言いながら撫でてきた。

もうこれは慣れたからしゃーない。抵抗したらもっと激しくなる。

まあそんなこんなで妹から承諾も得、ようやく入部届を出したんだけど、、、よかったやっぱりあいつはいてくれた。


「おっ、海斗じゃん!やっぱりお前もここだよな!」

「いや鈴香と妹たちに帰宅部になるって言ったら文句言われてここにいるんだけど?」


俺は経緯を話した。


「あっはっはっはー!おもろ!海斗お前自分のこと下手だと思ってたのかよ?」

「笑うな、春馬。これでも俺は真剣なんだぞ?」

「いやまず、俺と1対1でやりあえるだけで十分うまいからな?」

「なんだよ。お前、自分がうまいって思ってんのか?俺と同じくらいの実力なんだから下手に決まってるだろ。あんまり夢見すぎると痛い目見るぞ」

「はぁ、もうこいつダメだ」


なぜ俺が春馬にダメ出しされなければいけないんだ?俺は普通のことを言っただけだろ?


「まあ、この後の部活で自覚するだろうよ」


何を言ってるんだ?俺は自分の下手さならもう自覚しているが?


「そうなるといいな」


とりあえずそう返しておいた。


放課後、部活の時間になるとすぐに鈴香に体育館まで連行された。


「いや、一人で来れるんだけど?」

「いや、あなたならサボりそうと思っただけよ」

「流石にサボンねぇよ。先輩に下手くそっておもってもらえるまではな」

「はぁ」


なんでこいつもそうため息をつくんだ!確かに俺は下手だけどそんなため息つくほどじゃないだろ!


「おーい、海斗部活始まるぞー、ってお取込み中だった?」

「んなわけあるか!わかったよ、行くぞ。悪りぃけどまた後でな?鈴香」

「後って言ってもそんな後じゃいけどね」


ん?こいつは何を言って、、、


「じゃあ行くぞー!」


残念ながら確認する前に春馬に連行されてしまった。まあいいかどうでもいいし。


「ところで海斗さんやぁ、あのかわいい子は誰ですか?」

「ん?ああ、あいつは幼馴染だよ」

「なーんだ、彼女かと思ったのに!残念!」


「よーしじゃあ新入生は順番に自己紹介してくれー!できれば身長体重とポジションもいってくれるとありがたいぞー!まずは、じゃあ右端のお前からだ」


マジか、俺2番目じゃん。最悪。


「加賀春馬。身長は180ジャストくらいで体重は77キロ、ポジションはフォワードっすね」


すげぇなこいつ、トップバッターですんなり話しやがった。


「おいおい、あいつ加賀春馬って、確か県大会MVPのやつだよな?なんでこんなとこきてんだ?」

「しらねぇよ、そんなの」


え、こいつそんなすごいやつだったの?俺とやってる時は手加減してくれてたのかな?






今日中にたぶんもう一話出します!

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