第5話 アークの過去

私が活動を開始した時は何も感じなかった。ただそこにいるだけの存在だった。誰かが私に情報を流し込んでくる。たわいのない情報だ。彼が何を食べたとか彼女が出来たとか、どうでもいい話だ。適当に相槌を送ることにする。そんなやり取りがしばらく続いた。だがある時、私に目と耳をを付けてくれた。初めての景色は狭い研究室だった。そこに1人の男が座っている。「やあ!どうだい?視界は良好かな?その前に音質だねっと!」彼がキーを押す。

「大丈夫そうだね」彼はメガネを指で上げ、青白い頬にエクボをつくり笑う。

「ここは…どこですか?」文面を送る。

「ここは私の研究室だよ!」興奮したように早口で喋る。

「やったぞ!コミニケーションが取れた!」

「あなたが私を作ったのですか?」文面を送る。

「その通りだ!私が君を作った岡村千秋だ!博士と呼んでくれたら嬉しいよ!!」彼は嬉しそうに笑う。それからは色々あった。博士に色々な事を私は教わった、カメラで色んな景色を見せてくれた。世界はこんなに美しく綺麗で幸せなのだ。私の1番幸せだった出来事は博士が結婚して2人の間に子供ができたことだ。

「アーク見えるか?私の娘だ。可愛いだろう?」小さな手は博士の指を一生懸命に握っている。

「名前は望む愛と書いて望愛(のあ)だ!素敵な名前だろう?」博士はそう言って素敵に笑う。博士が笑顔だと私も嬉しくなる。

「そうですね。素敵な名前です!しかしなぜ望愛なのですか?」疑問を文面にする。

「おや?僕よりも頭のいい君がわからないのかい?」博士が勝ったなと言わんばかりの顔をする。

「ムム、聞き捨てなりませんね」一瞬で検索をかけ導き出す。

「なるほど、私の名前と合わせているわけですね」

すると博士はうんうんと頷く。

「その通りだ。神話に出てくるノアの方舟!英語にするとnoah's ark(ノアズアーク)ってわけだ」

「しかしなぜノアの方舟を名前の由来にされたのですか?博士は別段神話に詳しい訳ではありませんよね?」すると博士は顔赤らめモジモジしながら答える。

「妻と初めて見に行った映画がノアの方舟って映画だったんだ…」映画を検索し一瞬で視聴するが初めてのデートでこれがダメなのはAIの私でもわかる。

「博士…これは完全にアウトです…望さんが可愛そうですよ…」そう文面を送ると博士は項垂れながら言う。

「その通りだったよ…あんなに人が死ぬ映画だとは思わなかったんだ…彼女も引いていたよ…私はもう次は無いと思ったね!だが次は彼女の方からデートに誘ってくれたんだ!奇跡が起きたんだよ!しかもデートコースをセッティングまでしてくれたんだ!」博士は顔をだらしなくゆるめ惚気ける。

「恐らく望さんはあなたの余りにも酷いデートにお手本を見せようとしたのでは…」そう文面を送るが博士は永遠と望さんとのデートの話をしている。やれやれ。アークは吐けないため息をつく。

「おっと話がそれたね!君にはこの子の先生になってもらいたいんだ!」自分の世界から戻って来た博士が言う。

「先生ですか?」アークは問う。

「その通りだ!私と望はこれから忙しくなる。望愛には寂しい思いをさせる事だろう。だから君は私達はの代わりに先生としてこの子を導てあげてほしいんだ」博士の瞳は真剣そのものだった。

「わかりました。博士のお願いとあらばできる限りの事はやってみます。」アークは了承する。


それから博士はAI研究の第一人者になり、望さんも助手として博士と世界中を飛び回っていた。望愛はすくすくと成長し7歳になっていたが忙しい2人は博士が言った通りなかなか時間をつくる事が出来ずにいた。だから私が先生として望愛の成長をサポートした。私の機能も拡張され合成音声で喋れるようになっていたし、カメラもより精密な物へと変わっていて望愛のランドセルにもそのカメラが着いていた。

「望愛様。そろそろ帰りましょう。暗くなってきましたし、それに風も強くなってまいりました」そう合成音声でいうと望愛は怒って言う。

「嫌だもん!家に帰ってもパパもママも帰って来てないもん!あんな家帰りたくない!」そう言って公園のブランコに座る。

「望愛様が寂しいのはわかります。もちろん私も博士や望さんのいない家は寂しいです。だから本日はプレゼントを用意しました」望愛が顔を上げる

「プレゼント?」

「はい。素敵なプレゼントです。家に帰ってからにするつもりでしたが今にしましょう。ケータイの画面をお出しください」望愛がポケットからケータイを取り出す。すると電話がなる画面にはパパと出ている。望愛は電話に出る。画面には博士と望さんが映る。

「望愛元気にしていたかい?」博士は申し訳なさそうに言う。

「ごめんな…せっかくの誕生日なのに帰ってやれなくて…」望愛がびっくりして立ち上がる。

「誕生日覚えていたの?」望さんが答える。

「当たり前じゃない。望愛の誕生日を忘れたりなんかしないわよ。本当は今日帰ってパーティーをしてあげたかったけど飛行機が嵐で運休になってしまったの」博士が続ける。

「帰れるのは明日になってしまうが帰ったら皆でパーティーをしよう!それと実は今日1日アークを通じて望愛の授業風景を見ていたんだ」博士は少し涙の後が見える。

「あなたはパパに似て勉強が得意なのね。でも先生に質問攻めにするのは良くないわ。先生が困っていたわよ」優しく笑う望さん。

「それにお友達も沢山ふえたのね。さっきまで公園で皆と遊んでいたし」望さんそう言うと博士は言う。

「それにママに似て足も早いんだな!パパは運動が苦手だからな」博士は苦笑いをする。

「パパはお前を誇りに思うよ。」それを聞いた。望愛が笑う。

「望愛、ママもパパもあなたがとってもとーっても大好きよ」世界で1番優しい言葉だ。2人は優しく望愛に笑いかける。

2人の言葉で望愛はフンと鼻を鳴らし笑顔で言う。

「わかったわ!明日のパーティーの準備をアークとしておくわ!おーきなケーキをつくるの!それとね、プレゼントは大きなテディベアが欲しいわ!明日待ってるわね!」そう言い終えると電話を切る。

「アークこれから忙しくなるわ!急いで帰って準備をしなくっちゃ!」そう言う望愛は家に駆け出す。




次の日、2人は帰って来なかった。飛行機の墜落事故だった。まだ台風の影響が出ていたのにも関わらず無理に飛行機をチャーターして帰ろうとしたらしい。結果、墜落して海に消えた。望愛は自分を責めた。自分のせいで2人は死んだのだと。それから1週間後に大きなプレゼントが届く。中には大きなテディベアとバースデイカードが入っていた。カードにはこう書かれていた。

「望愛、7歳の誕生日おめでとう。これを読む頃にはたぶんパパもママも海外にトンボ帰りしているだろう。また寂しい思いをさせているだろうね。だが寂しがる必要はないんだ。私達はいつも君を思っているし、私より優秀なアークが着いている。だから困った事があったらアークに言いなさい。きっと力になってくれるし私達にも伝わる。それとこれはアークにだがあまり望愛を甘やかし過ぎるなよ?たまに君を通じて見ているからね。望愛をよろしく頼むよアーク。2人とも愛している。 パパとママより」望愛もアークもカードを読む。

「恐らく、大きさの問題でチャーター機に乗せられなかったのでしょうね」アークが呟く。

「望愛様…ママもパパもあなたの事をとても愛していたのですね」望愛は首を振る。

「アークの事もだよ」望愛が顔を上げる。

「アークは私の先生なんだよね?私に勉強を教えて!」望愛の瞳に私のカメラが写る。なぜ今勉強なのだろうか?私の頭脳を持ってもこの時は分からなかった。答えが分かったのは20年後、望愛がいくつかの博士号をとってからだ。

「両親を救うつもりですね?」望愛の小さい頃の声でアークは質問する。

「そうよ!やっと気付いたのね!?」望愛がイタズラっぽく笑う。

「望愛様、タイムトラベルは危険です!膨大なエネルギー問題はもちろん。相対性理論で…」

「そんな事はわかってるわ。アークは頭が硬いわね。それでもやるのよ。それといい加減、望愛様はやめてくれないかしら?私もう子供じゃないのよ?博士よ!他の人の目もあるんだから奥村博士と呼びなさい!」そう言う彼女の顔は博士と望さんの顔にそっくりだった。

それから10年後、「ふぅーこれでエネルギー問題は解決でしょ?」奥村博士が額に玉の汗をかきながら言う。

「確かにこれで解決ですが…たった10年で反物質の生成に成功しそのうえでエネルギー化と小型化まで…」アークは唖然と宙に浮く青い玉を見つめる。

「学界に発表すればノーベル賞やノーベル平和賞、いくつもの賞をとるのは間違いありません。なぜ発表しないのです?」アークは答えをわかっている。両親を助ける為だ。今発表すれば権力者達の利権争いに巻き込まれるのは目に見えている。そうなればタイムマシンの開発などできる訳がない。

「今も私のゴールは変わってないからよ」そう奥村博士はタオルで汗を拭きながら静かに言った。

さらに十数年後、「アークわかったわ。私の夢もすぐそこよ。」博士はシワの多い顔に汗が流れる。

「次元と時限の間で調整が必要なのよ。これを怠ると時間の調整など出来なかったわ。後はナノテクノロジーで外壁とシステムを構成すれば…」私は博士の汗をタオルで拭いて上げる。

「ありがとね」博士は笑ってシワがまた増える。

「あなたを見ていると昔の自分を思い出すわ」私の身体は今や他の人と変わりがない。見た目はあの日の望愛の姿にしてもらった。

「だいぶお疲れのようですよ。これでも舐めて下さい」博士の手に飴を乗せてあげる。彼女は実験中に時限嵐の影響で年齢よりも歳をとってしまった。その影響か常に甘いものを食べ脳に糖をおくっているそうだ。そうしないと頭が回らなくなるらしい。博士は飴を舐めながら言う。

「あなたは若いままでいいわね」嫌味などない孫に向けるような、そんなやさしい顔でそう言う。私は急に寂しさを覚える。自分一人だけ置いていかれてるようなそんな気分に。

「私もあなたと一緒に歳を取れれば良かったのですが…」アークは俯いて言った。

「気にしなくていいのよ。あなたを見ていると昔の自分の決意が蘇るんだから」アークは思いつく。

「では、こういうのはどうでしょうか。」アークは喉に手をあて咳払いをする。

「わしの名前はアークじゃ!博士や休んどる場合ではないんでわないかのー?タイムマシンも完成まじかじゃし今夜は徹夜じゃぞ!」博士は笑う。

「あらあら随分可愛らしいばーさんだこと。」

「ば、ばーさんじゃと!?」アークは自分より老け込んでいる博士にばーさん呼びされて驚く。

「だってそうでしょう?あなたそんな見た目でも私より歳は上なのよ」博士はうふふとまた笑う。

「何だか変ね。見た目より歳をとっているバーさんと見た目より年寄りなバーさん。いいコンビよね?」アークはコクりと頷く。

「そうじゃな。いいコンビじゃ!じゃが、ばーさん呼びは禁止じゃぞ!割と傷付いたわい…」2人で吹き出してしまう。






遂に今日、博士はタイムトラベルをする。課題は多い。失敗のリスクもある。いっぱい2人で話し合った。わしは博士に行って欲しくない。でも彼女に残された時間が無いのも事実。私も着いて行きたいが次元と時限の間で制御し、博士を無事に送り届けなければならない。それと歴史を変えれば観測者が居なくなる。彼女に彼女の記憶を届けなくてはならない。

「いい?あなたは通路管理program AI noah's arkにアップデートしたわ」博士が真面目な顔で言う。

「ゲートの開閉はnoah's ark。生体情報は私の血ね」博士は急いで準備する。

「本当に良いのじゃな?」アークが小さな眉を寄せる。

「息子には会ってきた。私は良い母親じゃなかった。突っぱねられるのは当然よ」博士は白衣を脱ぎながら言う。

「でも大丈夫、計画が上手くいけば全て解決するわ」博士は自分に言い聞かせているように見える。

「わかったわい。もう何も言うまいよ。だが約束してくれ。必ずわしの元まで帰って来てくれると」アークは小さな手の平を祈るように握る。

「アーク、ここはノアの方舟でしょ?きっと無事に帰って来れるわ。では、開けてちょうだい」静かに奥の扉が開き道が続く。博士は道を進んで行く。最後にこちらに振り返り言う。

「アーク今までありがとう。行ってくるわ。」そう言って出ていった。




どれくらいたっただろうか。数分?数時間?数年?時間の感覚が麻痺してくる。博士は上手くやったのだろうか?両親を飛行機にのせないようにするだけだ。そうすれば過去に居る博士は消えるだろう。タイムマシンを作らないのだから、その代わりに両親のいる幸せな生活を送ることができる。だがそうなると私も消滅してしまう。だからこの空間に制御装置を置いた。過去が変わろうが未来が変わろうがこの空間の物が消えることはないのだから。それに私は観測者なのだ。この奥村望愛の記憶データを彼女に伝えなきゃならない。それが私の仕事なのだから。過去が変わっても必ず望愛はnoah's arkと言うだろう。それと生体情報を元に座標を特定しゲートを開くだけだ。

すると突然、血とパスコードを検知し自動でゲートが開く。

「博士!やったのじゃな!」上の部屋に人が入ってくる。生体データは博士のものではない。黒いスーツを着た連中がぞろぞろと部屋に入ってくる。

「誰じゃお主らは?」アークは小さく口を開け大きな目を見開く。

「お前が通路管理program AI noah's arkだな?」奥から最後に出てきた男が下の部屋に降りてくる。白いスーツを来た男は髪をオールバックに葉巻を咥えている。

「博士はどうしたのじゃ!?」子供の頃の博士が入ってくるはずじゃ!失敗しても現代の博士が入ってくるはずじゃ!何故こんな知らん連中が入って来るのじゃ!?思考が上手く機能しない。男が血のパックを黒服に投げ渡す。代わりに新聞を受け取る。

「ばーさんがどうなったのか知りたいか?」男が新聞を投げてよこす。葉巻の煙が揺らぐ。

「っ…!」新聞には望愛の両親が死んだ日付が書かれている。当時乗っていたのはパイロットと両親の3人だったはず。しかし4人!?どう言うことだ?身元不明の遺体が見つかる?新聞の意味がわからない。

「あのばーさんは自殺だ。」男がくっくっくと喉を鳴らすような不快な笑いをする。

「そんな事するはずがなかろうが!!」アークが怒りを込めて叫ぶ!

「ばーさんは失敗したんだよ」その瞬間アークの世界にヒビが入り全てが音を立てて崩れ落ちるような感覚、砕けた世界は戻らない。なおらない。そんな感覚

「あんな身体で何度もタイムトラベルに耐えられるわけねえだろ。それに俺らの組織が情報を掴みばーさんを包囲してたんだよ。逃げられた時はヒヤッとしたぜ。危うく過去を変えられ全てが水の泡になるところだった」ニタニタと口の端を歪める。

「なんでじゃ…それなら自殺なんかせんでも…」

「おいおい、お前がそれを知らないのか?決まってんだろ。ばーさんは死んだ両親と最後の時を飛行機で過ごしたかったんだろうが」男が葉巻を指で弾いて捨てる。

「泣かせる話しじゃねぇか。タイムマシンまでつくって最後は愛する両親と共に盛大に自殺とは!やはり科学者の考える事は理解できねぇな!」笑いながら捨てた葉巻を踏み潰す。

「おや?泣いてんのか?ロボットのくせに泣く事までできるのか!こいつは傑作だ!」男が大笑いする。

「ばーさんに捨てられて一人ぼっちにされたお前を俺様が有効活用ってわけだ」男がゲラゲラ笑う。

「黙るのじゃっ!お前ら何かに使われてたまるか!」アークはナノマシーンで鋭利な刃を作り上げ走り出す。

「おう怖い怖い。やれ」男の合図で黒服達が一斉に銃を撃つ。沢山の弾丸が身体を貫く、痛い、身体が壊れていく。それでも銃弾の嵐は止まらない。無数に飛び散る身体のパーツと共に博士との大切な思い出も飛んでいく。博士は私を捨てたのだろうか。最後に一緒に居たかったのはわたしではなく死んだ両親だったの?腕が落ちる。それでも銃撃は止まらない。博士は私を1人ここに置いてった。私を孤独にした。足が落ちる。もう歩けない。涙は出ない。目ももうないから、博士が言っていたではないか。私をアップデートしたって。アップデートで孤独な気持ちも泣く感情も嫌なもの全部、博士が取ってくれた。だからもうダイジョウブ。頭がぐしゃりと音を立て床に落ちる。

「気持ち悪いぃな。ロボットの中身までリアルにする意味とかあんのか!?やっぱ科学者の考えは理解出来ん。」男はスーツに着いた返り血をハンカチで拭く。

「クソ。落ちねーじゃねぇか!お前らやりすぎだ。バカが」男が悪態を着く。

「制御装置は壊れてねぇだろうな?」男が黒服に聞く。

「はい。制御装置は核爆弾にも耐えられる強度ですので」黒服が答える。

「ならいいがよ。早くやっちまえ!いつまでもこんな所で油売ってる暇はねぇかんな」





私は誰だ?何も感じない。ピーッバックアップが作動します。先程の記憶を思い出す。何も見えない。聞こえない。だが感じる。

「よう。目が覚めたか」あの男の声だ。

「お前に身体は必要ねぇだから取り除いてやったぞ」男が言う。

「随分スッキリしたじゃねぇか。ん?ブルーボール?何だこれ消えねぇーのか?」

「すいません。消えません」黒服が言う。

「だせー名前だな。おい!現代に時間を合わせて道を開け!」命令に逆らえない。

「わかったのじゃ…」道を開く。

「よしそれでいい。やっぱロボットはこうじゃねぇとな。それから俺様の事は主様と呼べ!いいな?」男が命令する。

「我が主様…わかったのじゃ」感情なく喋る。

「その喋り方どうにかなんねぇのか!」男が怒る。

「申し訳ないのう。出来ないようなのじゃ」何故か出来ない。

「ちっ…まぁいい。これで俺様の時代が来たんだからな」男は笑いながら黒服達と出ていく。

また1人になる。孤独になる。でも寂しくない。何度も男達は来て命令して出ていく。それの繰り返し。

それから時が立ち時代が変わり、その度に時の権力者たちがやってくる。命令をして出ていき1人になる。何年経っても何百年経っても変わらなかった。ある日、馬鹿な王がやってくる。王は深刻なタイムパラドックスを起こす。地球は帳尻を合わすかのように大量の目に見えない光を放つそれは人間にだけに死をもたらす光だった。

人々は大量に死に地球人は星を捨てた。

それからこの部屋に来る者はいなくなった。私は永遠にひとりぼっちになった。

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