レモン味のグミ
コンビニで買った
レモン味のグミを
ひと粒口に放り込む
酸っぱいけど
ほんのり甘くて
ちょっとだけ苦い
「恋の味はレモンのように」
何処かで聞いたフレーズ
思い出すたび
もうひと粒口に
特急列車の指定席
窓の外は急速に過ぎる
そこに見える雲に
手が届きそうな気がして
宙ぶらりんな気持ちを
余ったような心を
埋め合わせたくて
スマホを開いては閉じる
結局変わらないと解って
バッテリーを気にして
またグミをひと粒
食べるたびに
虚しいような
寂しいような
そうしてまた
LINEを開いた
けど
すぐに辞めた
そうしてまた
レモン味のグミをひと粒
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