第7話 SUNTORY 二種

手元に新たに加わったのは、SUNTORY 社による二つのキャップである。一方は緑の字に白抜きの社名ロゴ、一方は白ボディにゴールド調の社名ロゴ(見た感じほとんど、というか色意外全く同じように見受けられる)だ。ボディ上部には『←あける』の表示がある。


本当のところを言ってしまうと僕はどちらかといえば量産型よりも個性派のキャップのほうが好きなのだが、こう清らかまでに潔くまとめあげるセンスもまた評価せざるをえない。というのも、奇抜なフォントやデザインでない場合、僕のような変態コレクターの目に逆にとまりやすくなってしまうからである。そういった場合、そのキャップは購買対象となりうる。キャップのボディの色が違うだけで、また社名ロゴの色が違うだけで、このボディとロゴの色違いの絶妙なコントラストの対比が蒐集欲を煽るのかもしれない。


ちなみにこの二種のキャップは知り合いに戴いた大切なキャップである。しかるべき礼を尽くし、コレクションに加ることが出来、光栄に思う次第である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る