第28話 入鹿の師範、そして義兄妹 

 召喚された沼地へ向け、伊万里冬扇は走り出す。


 鼻を折り曲げんばかりの腐敗臭に表情一つも歪める事無く。十文字を振り前進していく。


 泥人形を氷に沈め。十文字にて蔦を斬り裂き――沼地から這い出る、花弁に繋がれた女を見やる。


 


「お前がこの沼の主か。――随分と醜い姿をしているじゃあないか」


 息を整え、頭上にて槍を回転させ、迫りくる蔦を前に冬扇は踏み込む。


 


「――くたばれ」


 


 姿勢を落とし、頭上に十文字を掲げながら。冬扇は己が体幹を足先より回す。


 己が四方から襲来する蔦を十文字の穂先にて斬り裂くと共に更に踏み込み、跳躍を行う。


 腐敗臭漂う沼地の上空を捉え――沼地の主であろう花弁の女に向けて。


 


 花弁の女は絶叫と共に冬扇を睨みつけ。沼地に沈殿した泥に圧力をかけ噴射し、上空の冬扇へ飛ばす。


 


「――そんなもの当たるか、馬鹿が!」


 


 冬扇は紋章を刻むと共に空中にて氷の足場を作り、泥の噴射を避け――花弁の女へ肉薄していく。


 ぐるり、足場より飛ぶと同時に捻りを入れた腰回転から、渾身の突きを冬扇は叩き込む。


 


 されど。肉薄した段階より、花弁は閉じ女を包み蕾に返り、冬扇の一撃を防ぐ。


 舌打ちと共に、足場を再度作り冬扇は沼地より脱出する。


 ――蕾の外殻は、思った以上に硬いわね。


 地に足付けない状態において最も威力のある突きの一撃。それを容易く防がれ、特大の舌打ちを打った。


 ただ、背後を一瞥すると。先程まで這いずり回っていた泥人形はただのヘドロへ変わり、消滅していった。


 ――ただ。あの鬱陶しい泥人形はあの女が花弁から露出している状態でなければ発生しない。


 今の一撃を防がれた瞬間より、冬扇は業腹ながら――己の手であの花弁を仕留められる公算は薄いと判断した。


 だが。あの女が出てくるたびに引っ込めさせることが出来れば。膠着状態を作る事は出来る。


 伊万里冬扇の気性は苛烈であるが――同時に己が分を弁える理性も持ち合わせている。


 己が背に兵を背負った状態で、分が悪い賭けはしない。


 その判断を下した瞬間――彼方より、けたたましい爆発音が響き、己が耳朶を打った。


「――!」


 それは。当主銘文がいる塔の方向であり。


 そして――それは、塔を囲う氷雪の結界が破られたと確信できるものであった。


「.....銘文様!」


 敵が塔の方にも向かっている――その情報を得てしまったが故。冬扇の意識が固まる一瞬があった。


「しまった....!」


 


 その一瞬の隙に。沼地より生え出た蔦に左手が絡めとられる。


「冬扇様!」


 背後で、冬扇の援護を行っていた兵士たちの叫び声が響く。


 返しの付いた棘が左腕に深々と刺さる。棘は鈍く肉を貫き、付着したヘドロがその内側を溶かしていく。激痛が冬扇の身体に走り、その表情を歪める。


 激痛に全身が苛まれる、その瞬間。


 思い浮かぶは――以前に白鷹と修練した際に味わわされた死痛であった。


「――この程度で、私を止められると思うたか!この犬畜生めが!」


 痛みに動きを止める事無く。冬扇は、肉を貫く蔦をその左腕で掴む。


 掌にも、同様の激痛が走るが――構わず思い切り握り込み、紋章を生み出す。


「――らああああああァァ!」


 掌より蔦へ向け氷雪の魔道を行使し凍らせ――凍らせた部位を固定し、握り込んだ左手の握力で引き千切った。


「この伊万里冬扇――化物如きに喰われるほど、安い命ではないわァ!」


 激痛に脂汗を流しながらも。伊万里冬扇は怒気に身を任せ声を上げる。


 背後の兵士たちの歓声と共に――両腕で槍を構える。


 まだだ。まだ、戦える――。


「――いい根性しているじゃねぇか。玄賽の弟子」


 


 兵士たちのざわめきと共に。そんな声が響いた。


「よく耐えたな。――後は任せろ」


「....お待ちしておりました、来禅師範」


 


 その姿を見た瞬間――己が役割は終わった、と。そう冬扇は判断した。


 ――”砕骨”。その二つ名が与えられし玲瓏随一の武術の名手が、相棒の鉄杖と共に現れた。


 入鹿来禅であった。


「敵の本丸は、あの蕾の中身か」


「そうです。あの中に閉じこもった女の姿をした者です」


「よし」


 


 くるり己が身を翻し足先を捩じると共に――来禅は駆け出していく。


「そういう手合いは――俺には敵じゃねぇ」


 


 迫りくる蔦。吐き出されるヘドロ。それら全て、疾駆する来禅へ向け放たれるが。


 くるり回した鉄杖の軌道上に到達した瞬間より――それらは全て、来禅から逸れていく。


 第一陣の攻撃を防いだ瞬間より。来禅は跳躍した。


 先程の冬扇のように、足場すらも作らず。ただ真っすぐ、花弁が閉じられた蕾へ。


 跳躍と共に。足先から腰先。そして突き出す腕にかけて――全て捩じりを加えて、鉄杖の一撃を見舞う。


 一撃は、突き出された鉄杖と蕾は過不足なくピタリ、と接地する。


 蕾自身に、傷一つ付かぬ。


 だが――突きの衝撃は蕾に分散される事無く。その内側へと伝っていく。


 蕾の中。くぐもりながらも、けたたましい絶叫が響き渡る。


 力尽きたようにつぼみが開くと共に――その中には、頭蓋が砕け。眼窩より飛び出た眼球より血涙を流しながら死した、花弁の女の姿があった。


 来禅は鉄杖に捻りを加え、沼地の最中に投げ込む。


 沼地を貫いた鉄杖は、纏わりつくヘドロ全てを吹き飛ばし地面を貫き墓標の如く佇むと。――その上に跳躍を終えた来禅が足先をつけ、着地する。


 その瞬間――沼も、花弁も、共に光と共に消えていった。


「――さて」


 突き刺さった鉄杖より降り、地面より引き抜くと。来禅は冬扇を見る。


「どうやら親父殿が攻め込まれているらしい。俺はこれからそっちに向かう」


「....私も共に参ります」


「お前は左腕の治療をしろ。――片腕だと、今度こそ死ぬぞ」


「....」


 来禅の言葉に反論することなく、冬扇は歯噛みしながらも――受け入れた。


 己が分を、冬扇は理解できている。だからこそ、ここは引かねばならぬと理解できたのだ。


「まあ心配するな。――多分親父殿はこの状況も想定内だ。後は粛々と敵をぶち殺せば、終いよ。――それに、ここに参ったのは俺だけではない」


 来禅は笑みを浮かべながら、己が背後を指差す。


 その先には、


「――遅れてしまい申し訳ありません、義兄様」


 無表情で変わらぬ淡々とした口調。されど確かな緊迫感を醸し出した、女性が氷の上を滑りながら訪れた。


「遅いぞ八柳。白鷹はどうした」


「鷹となり、空より塔へ向かっております」


「了解した。――ならば。まずは塔の前に陣取っている厄介者から始末するぞ。ついてこい」


「承知しました」


 という訳でだ、と。来禅は冬扇に言う。


「入鹿の師範二枚が向かう。――文句はなかろう」


「はい」


 玲瓏が誇る鬼神が二枚。それも――この二人は、かつて喉元まで攻め込みし魔王の軍勢を殲滅した立役者二人。


 両者が揃った瞬間を見届け。冬扇は一つ頷いた。


 



 


 不変。


 それが――アラン・クスフントに与えられた二つ名であった。


 その名が与えられたのは実に簡単な理由であった。


 彼女は――もう齢七十を超える人間でありながら、未だ少女の見目を堅持しているからである。


「――けひ」


 少女の皮を被ったその奥底。そこから漏れ出る、異様な形相が漏れ出る。


 その右手に『灼熱』の紋章を刻み、煌光が生み出されると共に。その先にあるであろう――焼け爛れた敵の姿を幻視し、歪んだ笑みを浮かべる。


 光が散弾の如くはじき出されると共に。けたたましい爆裂音が響き渡り、紅の炎が吹き荒れる。


 迫りくる高熱の炎と衝撃を、いなし、流す風が吹き抜けていく。


「――『疾風』」


 ローウェン・アイシクルは、風を操る魔道士である。


 彼女は紋章を刻むと共に風を吹かせアランの炎の進出を防ぐと共に。風により周囲の雪を巻き上げ己が防護とする。


 アランの魔道を一つ防護すると共に――ローウェンは己が両足にも紋章を刻み込む。


 風に乗り、舞うようにローウェンはアランへ肉薄すると共に――仕込み剣の切っ先をその心臓部へと突き込む。


 サーベルの先。ローウェンの手先からは、肉を貫く感触ではなく。岩を叩きつけられたかのような衝撃が襲い来る。


「く....!」


「はい、一撃」


 ローウェンの突きと合わせ。アランは、己が左腕に『蛇』の紋章を刻み――左腕より、白色の牙を生成していた。


 それはアランの心臓を守るように覆い、ローウェンの突き込みを阻んだ。


 防護と共に。アランは間髪入れず、右腕による追撃を行う。


 五指を蛇の牙に変化させたそれは、ローウェンの首を狙い放たれる。


 即座に膝を折り避けるものの――爪先はローウェンの左頬を掠り、鮮血が舞う。


 鋭く斬り裂かれる皮膚の感覚と共に。ローウェンは――その傷口に練り込まれるような、粘性の痛みも感じた。


 血液がとめどなく溢れ、皮膚が爛れ、神経に傷みが練り込まれる。


 その感覚を得た瞬間より。ローウェンは焦る事無く、――懐から取り出した経口薬を素早く飲んだ。


「ああ、そうだったわ。――機構の人間は血清薬を持っていたわね」


 それは『蛇』の紋章が持つ要素の一つ、”毒”の効果を中和する血清薬。


 アランの一撃を見舞われ、皮膚に異常が発生した段階で。ローウェンは薬を飲む判断を下した。


 


「いいわぁ。本当にいいわぁ。――もっとその顔をぐずぐずに崩してあげる....!」


 毒は中和されたが。皮膚が爛れたローウェンの頬を見上げ、アランは笑う。


 それは恐ろしく歪み、粘着質で、執拗な笑み。恍惚に嗜虐の心が滲む、泥土のような表情の上に刻み込まれた代物がそこにあった。


「私はおっぱいが、ケイオゥスは他者の苦悶が好き。そして君は君以外の者が醜く歪むのが好き。そこに、何の違いもありはしないさ。――ただ」


 その歪みの最中をローウェンは見る。


 ローウェンに刻み込まれた傷痕を見て笑むアランの表情を。


 その果て。――ローウェンは、憐憫の情をその目に宿す。


「我々と君で断絶する要素は一つだけ。――他者への慈しみを、己が性癖と同居できなかった。ただそれだけなんだ」


 


 紋章を宿した右腕で、ローウェンは傷口を拭う。


 風と共に傷口から溢れ出す血液は飛ばされ。じゅくじゅくと膿み始めた傷口の表面を弾き出す。


「ローウェンに気を取られすぎですわ」


 この攻防の最中。アランの死角側へと移動していたケイオゥスが、拳銃を放つ。


「けひ。――たかだか死角を取った所でどうにか出来ると思っている時点で、貴女こそ私を舐めていないかしら?」


 放たれたそれを――牙に変化させた左腕を振るい、弾き飛ばす。


「.....」


 その様子を見て。ケイオゥスは――憮然とした表情でアランを見やる。


 紋章の力により変質させているとはいえ、それでも左腕は肉体の一部であろう。それなのに――『激痛』の魔道が通っていない。


 ケイオゥスの魔道は、激痛を運び込む。紋章の力を通して、相手の脳内に直接激痛を味わわせているが故に。肉体の一部に接触しているのであらば、例え痛覚がなかろうと激痛は必ずその肉体に運び込まれるはず。


 で、あるのに。アランの表情は全くと言っていい程変わっていない。


 ――うぅ。ううううぅぅぅ.....。


 ケイオゥスは背後より。呻き声が聞こえてきた。


「な....!」


 振り返ると。激痛に身悶えながらも、紋章を頭上に刻み立ち上がる――ルイスの姿があった。


 先程ケイオゥスが奇襲を行い激痛の魔道を仕掛け。頭部に弾丸を叩き込んだ女。間違いなく、殺したはずである。


 穿たれた弾痕も消え去り。ものの見事に再生を果たしている。


 左手を抑え苦悶の表情を浮かべ――ルイスはその背より”尾”を生み出し、ケイオゥスへ叩きつける。


「が....!」


「ケイオゥス!」


 逆立った鱗が付着した尾による攻撃を受け、骨が軋む音を聞きながらケイオゥスの肉体は吹き飛んでいく。


 背後へ飛んでいくケイオゥスへ、アランは即座に左腕に火球を生み出し放つ。


「わたくし、早撃ちは得意でしてよ……!」


 放たれたそれを見咎め。ケイオゥスは吹き飛ばされながらも拳銃を構え、火球に弾丸を当てる。


「流石だわ。――でも、無意味なの」


 爆炎と煙が巻き起こり――アランはその最中に紛れ込み、ケイオゥスに肉薄する。


 その目には――ケイオゥスの肉体をどう引き裂いてやろうか、懊悩する色があった。


「貴女は非常に優秀な戦士ではありますが――殺気を隠せないのが欠点ですわね。視界に映らずとも、わたくしに迫っているのが解りますわ」


 吹き飛び、樹木に叩きつけられるケイオゥスは、肺の空気を一気に吐き出し苦し気に地面へ倒れ込む。


 瞬間、炎の最中より現れたアランが眼前に現れる。


 紋章により牙と変化した五指にてケイオゥスを引き裂かんと迫る。


「――だから。周りが見えていない」


 アランにその毒牙が叩き込まれるよりも前に。踏み込んだその足元に、『激痛』の紋章が展開される。


「....!」


 アランの身体が紋章に包まれると同時。劈くような悲鳴が、響き渡る。


 ――ルイスの喉元から。


 アランに叩きつけられるはずであった激痛の魔道は――ルイスへと、移っていた。


 その瞬間。アランとルイスの双方の頭上に、同じ紋章が浮かび上がった。


 その紋章は――。


「――『転嫁』」


 ケイオゥスがそう呟くと共に。アランの爪牙が、目前に迫っていた――。


 



 


 ケイオゥスの視界に、アランの爪牙が迫りくる。


 それは即座の間に己が肉を引き裂くのであろう。その確信と共に覚悟していた痛みは――来なかった。


 己が眼前の光景が、突如として”割れた”。


 透明な鏡が突如張られたかの如くそれは爪牙により罅が入り、砕かれる。


 それは、ケイオゥスの眼前に形成された、氷の壁であった。


 そして――。


「――無事ですか、ケイオゥス殿」


「....ヤナギ様。来られたのですね」


 水色の陣羽織を着込んだ女が一人。地面を滑りながら、アランの首元へ向け抜刀の一撃。


 ケイオゥスへ向けられていた右腕を、即座に防護に用い――突如現れた女の一撃を防ぐ。


「貴女が,,,,噂に聞いていたヤナギ・イルカね」


「.....」


 爪牙と刀がぶつかり合い、鍔競る合間。じっとりとアランは――眼前の入鹿八柳の顔立ちを見やる。


 瞳を真っすぐぶつけようとも。彼女が持つ”瞳術”の効果は顕れない。


 ――やっぱり。予想通り瞳術は封じられているようね。


 顎砲山の氷晶結界の解除は、やはり八柳によって行使され。その力は封じられてしまったのだろう。


 ――と。瞳術への分析を終えると。薄気味悪く、意地悪く、その顔全体を眺め、笑った。


「見てくれは美しくとも。所詮は、人形としての美しさね。表情がない。ただの機械仕掛けの代物」


「そうですか」


「そうよ。――人形に生身の肉を被せた気色悪さを感じる。貴女は人間としては醜いわ。好きよ」


 けひひ、と笑うアランを見て、八柳は、変わらぬ表情でその様相を見ていた。


 醜い、と面と向かって言われたのははじめてであるが。特段、何かしらの感情が浮かぶという事はなかった。


「アラン様....!」


 アランと鍔競る横っ面。ルイスは――苦悶に表情を歪めながら、動きを止めている八柳へ襲撃をかけんと走り出す。


 だが。――八柳を映したその視界は、異音と共に顎先から与えられた凄まじい衝撃から。突如として衝撃でぼやけた空の色へと変貌する。


 


「さあて――中々、活きが良さそうなのが揃っているな」


 ルイスの下顎に鉄杖による打ち上げを喰らわせた――入鹿来禅が、笑みを浮かべ周囲を見やる。


「....随分と野蛮な出で立ちだわね。」


 髭むじゃらの顔と筋肉質な身体を一目見て。アランは、ただそう呟いた。


「ん....ああ。そりゃあ、野蛮こそ俺の役目だからなぁ」


 そして。来禅もまたアランの目を見た瞬間――くく、と笑みを浮かべる。


「くかか。だが、今のテメェ自身をいっぺん鏡で見てみろ。ひっでぇ面構えしてやがる」


「....あ?」


「ひん曲がった根性がそのまま顔に出てらァ。どんだけいい面で覆い隠そうがな――腐臭が漏れ出してら」


 来禅は一目八柳を見ると――更に笑みを強めていく。


「人の義妹捕まえてなーにが人間として醜い、だ。――人間ですらねぇバケモン未満のクズがしたり顔で上から目線の講釈垂れてんじゃねぇぶっ殺すぞ」


「.....」


 怒りというのは、ある一定の枠を超えると。スッと、収まりがよくなる感覚というものがある。


 アランは――己が内側に在る怒りを自覚しながらも、冷静さを保っていた。


「....随分と余裕じゃない。今まさに、貴方達の当主と魔道書が消えてしまいそうだというのに」


「....」


「そうか。ああ、そうかい。そうなりゃあいいなぁ。――だがなあ。親父殿は言っていたぜ。”敵の意図に乗りつつ。最後に致命の一撃をくれてやる”ってな」


 アランの言葉に、八柳は若干身じろぎをするが。来禅は、力強く言葉を返した。


「俺は親父殿を信じるぜ。テメェ等にどでかい一撃を喰らわしてくれるだろうよ。例え――死んだとしてもな」


 その瞬間――アランの脳内に。魔道により介在された文字が浮かび上がる。


 それは。龍源道より伝えられた伝言であった。


 任務は失敗した、と。そう簡潔に伝えられていた。

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