5話 魔王城への道程
「せやあぁぁぁっ!!」
リエの『女神の聖加護』は強大だった。道中、幾度となく現れる魔物の群れを、難なく打ち倒していく。
一方、俺は情けないことに、ママの後ろに隠れるばかりだった。
「ママ、ごめん…俺、役に立てなくて…」
「ケンタ、謝ることないわ。あなたは私の大切な息子なの。それだけで、私は幸せよ」
ママは優しく微笑むと、また先頭に立って進んでいく。
俺はその背中を見つめながら、心の中で誓った。
ママ、俺、絶対に強くなる。そして、ママを守るんだ…!
そう、今の俺には何もできない。
けど、いつかは…いつかは必ず、ママを守れるくらい強くなるんだ。
そんな思いを胸に、俺はママの後を必死に追った。
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