第2話 お囃子(はやし)
えんぱーくを出て、商店街を歩いて駅へ向かうと、すぐに先ほどDVDで観た玄蕃祭りのお囃子が聞こえてきた。
チャンチャチャンチャチャン
そして後ろから老若男女が一列になって玄蕃おどりをこちらに流してくる。
私は歩道の端の方へ避けて、踊りを眺めさせてもらう。
ただ、よく踊り流しが行われているのか他の人達はまったく気にしていない。
小学生くらいの子が踊る玄蕃踊りは特にかわいらしかった。
すると踊っている子と目が合った。
「一緒に踊ろう」
私はその子に腕を捕まれて踊りの列に入れられた。
見よう見まねで踊らせてもらう。
私の踊りが下手なせいか、今まで気にしている様子がなかった通行人達が声を掛けてくれる。
「玄蕃祭りだ」
「上手ですね」
こちらからも
「踊りませんか」
「いや、頑張ってください」
だんだん踊りも覚えてきた。
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