第十六話 受け継がれていく配信者の魂
三位一体という言葉もまた、かつての日本で
「ヒメ、ここからはどうする」
「すげえな
「ヒメね、時間いっぱいまで続けたい。二人は大丈夫?」
三人は配信に乗らないよう、小声で
そう、ムサシチャンネルは地下湖畔の水面走りの時点で
つまり、途中で配信を打ち切り受付に戻っても
配信続行の意味は正直、あまりない。
「聞けぇ!
「ヒメも嬉しい! みんなありがと-!」
『思ったより早かったのだ。すごいのだ』
武蔵は珍しく、わざとらしく、
「ならば
「終わると思ったぁ? ヒメ達は最後まで、ずーーっと配信しまーす!」
『気に入ってもらえたらチャンネル登録や高評価ボタンよろしくお願いしますなのだ』
ヒメには
赤い髪の女性配信者が自費で楽曲製作をしていると知り
キリの良い数字が近づいた
「確かに、ヒメの推している赤髪ならば途中でやめるような
「武蔵もそう思うでしょ? 最後まで続けよっ!」
「エルフ、声でけえぞ。配信に乗るから小声で話すか身分パネル口から離しとけ」
赤髪の女性配信者が三百万人を目指し開始したカウントダウン配信は、まさかの二十分弱で目標達成を
あと何人で何十万人、あと何人で何百万人という
そして、なんと赤髪の女性配信者はカウントダウンと
「たまには
「ヒメが思うにねぇ、
『でも、枠をとっていても体調が悪くなったりしたら、途中で配信終わってもいいのだ。体を大切にするのも重要だとボクは思うのだ』
時間を貰う立場である以上、時間を使い尽くし全力で
それが、ヒメの憧れる赤い髪の女性配信者から活動を通して教わった配信者の
「セツナ、場を
「ヒメはどっち行ったらいいかなぁ?」
「任せとけ
*
ムサシチャンネル、まさかの宮本武蔵が不在の
だが、何ら問題はなかった。
何故なら配信を続ける二人は、
「まずさぁ、
『ボクを育ててくれたお婆ちゃんが、たくさんのことを教えてくれたのだ。ボクも誰かの役に立ちたくなったのだ』
その内容は「役に立ってます」「見てます」「助けられました」「大好きです」と全てが
武蔵ですら、少数だが
ヒメの
言わずもがなヒメには以前、
そこにきて〝
交流を
「
『ごめんなさいなのだ。全部ひみつなのだ。あと、そういう質問をたくさん送るのは
出会い厨、それは平成や令和の日本にも存在した。
インターネット上だけの活動を望む配信者やオンラインゲームユーザーに対して
「でもさぁ、豆餅も
『や、やめるのだヒメお姉ちゃん、ボクは別に有名にならなくてもいいのだ、困るのだ』
セツナが
配信無双は、なおも続く。
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