第十四話 メンタル・タフネス
大半の者は十二時間の耐久生配信に
だが、ヒメはこれを高めた。
「しっかりして武蔵! セツナはどうせ無理っぽいし、しっかりしなくていいから、ちょっと痛いの我慢して!」
「エルフ……何か策でもあんのか?」
「
自身の弱さを痛感し、何よりも心を強く持ちたいと願った武蔵
これは東の洞窟事件の影響も大きい。
当時、ショボい
「武蔵なに勝てる勝てないの話してんの! 歌でヒメ達が勝てるわけないでしょ! アンタはヒメと会ってからずっと、何してきたの! 答えなさい!」
「ぬぅ……拙者はおぬしと、
「エルフ、なあ頼む……俺を向こうの
ヒメの
「だったら立ちなさい! ヒメ達は、
「……………………
「頼むよぉ、俺は物販ブースでグッズ買わなきゃ……
正気を取り戻した武蔵が先に、
ヒメはセツナの
動けないなら
冒険
武蔵は
遅れて、打ち合わせ通り
開始時間から長く
*
セツナが加わってからの一週間、武蔵は武士だった頃と同様の修練を日々重ねた。
ヒメは
セツナは七日間、たった一つの
この一週間のみならず、武蔵達出会う前から数年かけて行っていた研究全ての集大成と言える
成果を
機材管理を任せられた
「拙者は変わらず、刀で斬ることしかできぬ。おぬしらに
「最初の打ち合わせ以外にも、ヒメいくつか構成を考えてたの! 使えそうなのあるかなぁ」
「
当初の計画、
誰よりも早く
結局のところムサシチャンネル一番の強みは〝走者〟としての実力であることから、
「むむ、もう
「悔しい-! しかもヒメ達のパクリみたいな解説生配信もいるしぃ!」
「落ち着けエルフ、俺が今から〝
三人は
武蔵が気付いたように「
そしてヒメが
そもそも、改造したセツナの身分パネルを地上に残してきたので
他の
セツナが口にした〝
これは実際、平成や令和の日本における配信者達の間でも意識されてきた
それを
今の武蔵達で言うならば同じ
チャンネル登録者数を追加で百人など、夢のまた夢である。
「エルフ、お前が書いてた構成の二枚目を使うぜ。俺に策がある」
しかし本人の心や
そんな白衣の少女セツナの口から〝策〟が語られる。
「刺さる
「うむ、今の八体を斬ればこの部屋の安全確保が済む
ヒメは構成に悩み、セツナは身分パネル調整や
「侍、俺は正直悩んでる、面白い内容か分からねえ。だが、一応お前やエルフの
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