第5話 タイツの改新・前
―遠い昔の、淡い記憶が蘇る―
「ねーちゃん!今日のぱんつ何色ー!」
「そんなこと聞くもんじゃないぞー!ほれ、みんな大好き白だー!」
「わー!すごいえっちー!!」
…とても懐かしい、おれがぱんつ好きだった頃の記憶………………
ハッ!?またタイツが脱げて走馬灯が走ったようだ。だが待て!なぜ俺はぱんつを推していた!?!?いくら走馬灯にしろ夢にしろあり得ない!!!!!!!!!!!!!!!!
ガバッ!と急いで身を起こす。あれ、?
タイツ脱げても死んでない…?
今の俺はぱんつ一丁だ。なっ!?おれはタイツ直履き派だ!なぜぱんつを履いている!!!しかもレースひらひらのピンクぱんつ!
「ぜぇぜぇ……良かった、間に合ったね…大津くん…」
先程まで僕を拉致っていたぱんつ女、あれ、どこかで会ったことある…?が、Tシャツにぱんつ一丁で息を切らしている。
「私の繁津式戦闘術でなんとかパンツを履かせたよ…私の予備だから女物だけど…(やべ、流石に恥ずいかも…)」
「なぜそんなことを!?しかもなぜ俺はタイツが脱げて無事なんだ!!」
「そりゃ、タイツが脱げても…かはっ!?」
ぱんつ女が突如倒れる。
「おいどうしたっ
「おにーちゃんに余計なこと吹き込まないでよねー、こっちだって大変なんだから。姉が妹としておにーちゃんに可愛がってもらうためにどんだけ苦労してると思ってるの?」
角から表れた妹子が訳のわからないことを喋って、なかなか怖い表情を浮かべ言った。
「大昔からおにーちゃんにぞっこんの、ショタコン許嫁、繁津姉子。いや、昔みたいにねーちゃんお姉ちゃん、って呼んだ方が良いか?」
……そうだ、あのぱんつ女。いや、繁津姉子。なんで忘れてたんだ、五歳上のお隣のねーちゃん、姉子ねーちゃんじゃないか!!
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