第3話 タイツはぱんつよりも強し
う…さっきタイツ脱げちゃったんだっけ…おれは死んだのか…?目を開けると知らない天井。女の声が聞こえる。意識朦朧な間に拉致られたのか?
「やっと起きましたか。ふふっ、ここからはあなたにタイツのことは忘れ、ぱんつのことしか考えられないカラダにしてやります!!」
……Tシャツにパンツ一丁の天使がいる。ここは天国か。と、思ったものの羽もないし表情がゲスいし天使ではなかろう。なんて思って早く帰りたいな、ぱんつよりタイツがみたい。
「…む、やはりタイツフェチなようですね。ですがそれも今日までです。貴方には真実を教えてあげましょう。実はこの惑星に広まっていると言われる病、タイツじゃなくてもぱんつ履けば罹患しないんで…ッ!?!?」
言い終わらせる前に俺の手がヤツの口を塞ぐ。暴れられる前に始末しないとな。俺の全世界タイツ化計画の邪魔者は、この世界に存在しちゃいけない。
「恨むなよ。」
俺の足が滑りぱんつ女を転ばせ、左手と右手が閃いてヤツのぱんつを脱がす。Tシャツにタイツという素晴らしい服装になった彼女を確認する。やっとおちついて、おれの頭が正常な嗜好を始める。思考じゃない。嗜好だ。
「うむ、やはりタイツの方がすばらしい。」
「そんなのどーでもいいわ!なにするのよ!?!?は、はずかしい…」
……ぱんつ一丁はいいのにタイツ一丁は恥ずかしいらしい。よくわからん。
崩れ落ちたぱんつ女改めタイツ女は顔を覆う。だが憐れむおれではない。さっさと情報を聞き出さなくては。
「何が目的だ。おれからタイツを盗んだのはお前だな。おれからタイツを盗むとはなかなかの手練れ、さてはヌガセール伯爵を使ったのか。」
「そんなこと言うわけないでしょ!?私は未来から来てタイツ財閥、いや、大津財閥の横暴を未然防止しに来たタイツリーパーでヌガセール伯爵を研究、量産化して世界をぱんつ財閥にしようと目論む繁津財閥令嬢、"繁津・姉子"ではないわ!!!!」
よし、解散だな。懐に忍ばせていた予備タイツを閃かせ、大津式戦闘術肆式"タイツバイツ"で自称姉子を捕縛。窓が1つあったのでそこから飛び出し脱出。人気の少ない住宅街の一角のようだ。さて、これは困ったな。俺の正体を知っており、ヌガセール伯爵のこともバレている。一体何者だったのか…。そして何より、……ここから、おれはどうやって帰ればいいのか。
***
「やっと起きましたか。ふふっ、ここからはあなたにタイツのことは忘れ、ぱんつのことしか考えられないカラダにしてやります!!」
転がっている横暴財閥のどら息子を粛清してやろうと宣言、キメ顔をしたが反応が鈍い。ふっ、いつまでその余裕が持つかな!!さあ私に秘密がバレていることを知り焦りやがれェ!
「…む、やはりタイツフェチなようですね。ですがそれも今日までです。貴方には真実を教えてあげましょう。実はこの惑星に広まっていると言われる病、タイツじゃなくてもぱんつ履けば罹患しないんで…ッ!?!?」
言い切る前に急に動きだしたと思うと!?
ん!?!?!???!?!?!!んんんんん!!!!!!!!!んんっーー!?!?!?!?!?
タイツ一丁にされてしまう。え、ちょっ…焦って秘密を話してしまった。どどど、どうしよ…ッ!?え、タイツが身体に絡みついてきて動けな!?っんんー!!んん!?!?ん!!んが、…っ………………。(ここでモノローグは途切れている)
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