第18話 料理人なら道具にこだわれ

「それじゃあ俺たちは先に帰ってるぞ」

「ああ、俺たちの分のクエスト報酬ほうしゅうは俺の口座にり込んでおいてくれ」

「オッケー、それじゃカイトにクレア」

「またお店でね」


 仕事が終わった翌日――美味い飯と温泉で充分じゅうぶんに休息を取った俺たちは、ヴォルナットの入り口で別れた。

 三人と一緒に帰らなかった理由は、単純にこの街にまだ用があるからだ。


 俺はクレアを引き連れ、長に教えてもらった工業特区こうぎょうとっくへと向かった。

 邪魔者アイアンスコーピオンが消えて元気が戻ったのか、これまで以上にはげしいハンマーの音が聞こえてくる。


「みなさん気合い入ってますね。どこの工房こうぼうに頼もうか目移めうつりしちゃいます」

「そうだな。仕事に対して情熱があって、この街の職人はみんな素晴すばらしいと思う」

「で、どこに頼むかもう決めました?」

「ああ、あそこにしよう」


 俺が選んだのは、特区の中でもとびきり威勢いせいのいい音を響かせていた工房だった。

 ハンマーの音だけじゃなく、親方の怒声どせいまでよく聞こえる。


 弟子でし素直すなおしたがっているようだし、こういう店はいい店だ。

 後進こうしん指導しどう積極的せっきょくてきでやる気もある。

 ショーケースにかざられている装備も立派なものだし、是非ぜひともお願いしたい。


「すいませーん」

「ごめんください」


 店先の暖簾のれんをくぐり声を上げると、すぐに反応があった。


「おう、いらっしゃい。何か入り用かい?」


 現れたのはこの店の親方と思われる人物だった。

 彼の姿を見た時、失礼ながら俺は少し動揺どうようしてしまった。


「え? ドワーフ?」


 そう、この店の親方は人間じゃなかったのだ。

 ドワーフ――ファンタジー世界における定番の住人だ。


 ずんぐりむっくりの体型で背が低く、大人でも人間の子供ぐらいしか身長がない。

 しかし筋肉量は人間の倍近くあり腕力わんりょくが強く手先も器用。

 戦士や鍛冶師をやらせたら右に出るものはいないであろう存在、それがワーフだ。


「おうよ、俺は由緒ゆいしょ正しき純血のドワーフよ。そのドワーフが人間の街で店を開いてなんか文句あんのかい兄ちゃん?」

「いえ、気にさわったのならすいません。なにぶん、人間以外の種族に初めて出会ったものですから」

「なんだそうだったのかい。それじゃあ多少おどろくのは仕方ねえやな。普通、俺たち亜人種あじんしゅはイブセブン連邦れんぽうで暮らしているもんだしよ」

「へえ、そうなんですか」


 話を聞くに、どうも隣国のイブセブン連邦は多種族混合たしゅぞくこんごうの連邦国家で、各種族がそれぞれの土地をおさめ運営している形態けいたいのようだ。

 一つの国家としてまとまってはいるが、あくまでそれは外敵がいてき脅威きょういへの対抗策としてであり、異種族間での仲間意識はそう強くないとのこと。


「いい鉄がれるって聞いて、十年くらい前に引っ越してきたんだ。うわさ通りいい鉄はあったし、飯も美味くて温泉もある。そして、ローソニアと違って差別もない」

「え? 差別?」

「何だ兄ちゃん、世間知らずだなあ。どこ出身だよ?」

「あ、俺難民なんみんなんですよ。この大陸の出身じゃないんです」


 この大陸どころか、この世界出身ではないんだがそれはさておき。


「それより差別って?」

「ああ、ローソニア帝国のことだよ。あいつら人類至上主義じんるいしじょうしゅぎかかげているから、俺たち亜人を差別するんだ。故郷ふるさとじゃあ、金払いがいいから付き合うやつもいるが、俺はごめんだね。いくらまれようがあんな奴らに武器を作りたくねえ」

「はあ、なるほど。いろいろあるんですね」


 人間同士でも争いは起きる。

 他種族同士ならなおさらだ。

 生まれたの種族だので差別するとか、俺にはまったく理解ができないけどな。


「まあ話はこれくらいにして商売といこうじゃねえか。何が欲しいんだい? 剣か? おのか? それともそっちのお嬢ちゃん用のつえか?」

「いえ、武器っちゃ武器なんですけどね」


 俺が欲しいのは料理人としての武器だ。

 冒険者の武器じゃない。


「調理器具を作って欲しいんですよ。この素材そざいを使って。よいしょっと」

「こ、これは……アイアンスコーピオンのからじゃねーか!」


 無限袋の中から、解体済みのアイアンスコーピオンの殻を見せる。

 親方はまじまじとそれを見つめ、それからじっくりなめ回すように全体を確認する。


「傷一つない良い状態だな。こんなキレイなのを見たのは久しぶりだぜ」

連携れんけいが上手く行きまして」

「ほう? それが本当ならその仲間たちを大切にするんだな」


 言われるまでもない。

 常連客であり恩人を、ないがしろになんてしてたまるか。


「このタイミングでこれが出るってことは、お前さんたちが坑道にみついた奴を倒したんだな?」

「はい、そうです」

「ありがとよ。あいつのせいでこの先ここで商売できるか不安だったからなあ。倒してくれて本当に助かったぜ。その礼と言っちゃなんだが格安で仕事を受けてやる」


 そいつはありがたい。

 オーダーメイドって一品いっぴんものだし高いからなあ。


「調理器具だな。こいつを使って何を作れって?」

包丁ほうちょうなべを。包丁は刺身さしみ包丁と出刃でば包丁、それに切り包丁にめん切り用の中華包丁を四種類、各二本ずつ……いや、予備もふくめて四本欲しいかな。鍋は大型の中華鍋と、煮込にこみ料理用の鍋を。これも予備を含めて二種類二つずつ欲しいですね。余った素材はフライパンをお願いします。これも大型、中型、小型を二個ずつ……」

「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

「え?」

「その、包丁や鍋はわかったが、刺身包丁とか中華鍋とか聞いたこともねえ。道具の名前なのはわかるが、どういうものか全くわからん」


 あ、そうか。そういやここは異世界だったな。

 刺身包丁や中華鍋なんて存在ものあるわけがない。


「すいません、故郷の言葉で話していました。どんなものか絵でいて教えますね」

「ああ、頼む。できればどんな風に料理で使うのかもな」


 俺は紙とペンを借りて、できるだけ詳細しょうさいにイラストと、道具の作り方を書き込んだ。

 高校の美術の成績は10段階で8だったから、多分伝わっていると思われる。


「ふむ、なるほどな。とりあえずためしに作ってみるからそこで待っていてくれ」

「はい、お願いします」

「しかし、アイアンスコーピオンの殻を調理器具にねえ? 普通、これだけいい素材がとれたら武器や防具に使うもんだがなあ」

「俺は冒険者じゃなく料理人です。武器や防具よりも調理器具を優先したいんですよ」

「ふうん、そんなもんかねえ?」


 ぼやきながらも、親方は俺の指示に従ってくれたようで、素材とともに奥へ消えた。

 さて、じゃあ言われたとうり待つとしようか。


「カイトさん、カイトさん」

「うん?」

「親方さんも言ってたけどもったいなくないですか? アイアンスコーピオンのよろいや、尻尾を使った槍なんて一級品の装備ですよ?」

「だろうなあ。サンクトクルスの武器防具屋で金貨数枚で見るしなあ」

「じゃあどうしてそうしなかったんです?」

「クレア、一流の料理人ってのはな、道具にもこだわるんだよ」


 向こうじゃバイトだった俺が一流の料理人かどうかはさておき。

 料理というものは使う道具によっても大きくその味を変える。

 どんなに良い食材を用意したとしても、それを扱う料理人がどんなに一流だとしても、それらと組む道具が三流ならば、料理の味は引き出せない。


「ちゃんとした店なら、料理ごとに使う専用の調理器具を用意するのは当然だぞ」

「そんなの聞いたことないけどなぁ」

「ピンとこないのなら教えてやるよ。ま、とりあえず作品ができるのを待とうぜ」

「はぁ」


 それから二時間後――試作品第一号が完成した。

 さすがファンタジー世界、普通に考えたらありえない速度で仕上げてくる。


「とりあえず絵を元に作ってみたけど、こんな感じでいいのかい?」

「はい、ありがとうございます!」


 親方が持ってきた作品は、もうなんというか、本当に注文通りの品だった。

 出刃包丁、刺身包丁、菜切り包丁に中華包丁――どれもかがやかんばかりの逸品いっぴんでとても切れ味が良さそうだ。

 細胞をつぶすことなくスパッと切れるに違いない。

 鍋とフライパンもいい。こちらの注文通り、様々な大きさと用途ようとをきっちりそろえてくれている。


「試作品どころか完成品じゃないですか! これそのまま持ち帰らせていただきます! おいくらですか?」

「オーダーメイドだし金貨10枚――と言いたいところだが5枚に負けてやるよ。この街を救ってくれた英雄様だからな」

「ありがとうございます! 残りの器具はサンクトクルスの冒険者ギルドに送ってください。あまった素材はそちらで引き取っていただいてかまわないので」

「そうかい? 結構余ると思うんだが」

「別にいいです。もう欲しいものは手に入れたので」

「それじゃあ遠慮えんりょなくもらっておく。しかし、武器防具じゃなくて調理器具かあ……」


 親方もピンと来ていないのでちょうどいい機会きかいだ。

 今この場で証明しようじゃないか。

 いい料理にはいい道具が必要だということを。


「親方、昼飯まだですよね?」

「ん? おう、まだ昼前だしな」

「どうでしょう? 俺に作らせてもらえませんかね? この作ったばかりの試作品で」

「それは構わねえが……」

「よし、決まりだ! 台所はどこですか?」

「ああ、この奥を左だが……」

「了解です。ああ、そうだ。お弟子さん何人います? 全員分作りますんで。あと台所にあるものって何使ってもいいですか?」


 ……

 …………

 ………………


 様々な許可を取った後、台所にて――、


「カイトさん、一体何を作るつもりなんですか?」

雑炊ぞうすいと卵焼き、あとはサラダだな」

「え? そんな普通のメニューを? いい道具ってわからせるんじゃあ?」

「そうだよ? だからこそこの料理が最適なんだ」


 シンプルがゆえの誤魔化しがきかない、この料理が。


「まずはサラダからいこう。クレア、スーちゃんにこれらを食わせてくれ。消化はさせちゃダメだぞ?」

「はい、わかりました。スーちゃん、お願い」

「ピッ」


 クレアの頼みで、スーちゃんが野菜類を体内に収納しゅうのうする。

 スライムの体液は食材のエグみを消し去り、旨味うまみ効能こうのうを引き出すことがわかっている。

 一度スライムの体液に野菜をひたすことで、エグみの強い、生では食べられないこちらの野菜を、地球のものと同レベルまで引き上げる。


「よし、じゃあ次は雑炊だ。クレア、ライスをいてくれ」

「はい。でも、私普通にしか炊けませんよ?」

「いいんだよそれで。俺がやるよりもお前がやったほうが味の違いがわかるってもんさ」

「はあ、わかりました。けど、失敗しても文句言わないでくださいね?」


 保険を掛けながら言われた通りにするクレア。

 さきほど作った試作品の鍋に米を入れて水をIN。

 中でしっかり五十回いで米汁こめじるを流す。

 それをり返すこと三回。


「三回研いだから火をつけていいですか?」

「いいよ。火力にだけは注意しろよな」

「はい、わかりました」


 そろそろいいだろう。

 俺はスーちゃんに頼んで漬け込んだ野菜を出してもらった。

 これらを水洗いし、作ったばかりの菜切り包丁でそれらを刻む。


 まるで豆腐とうふでも切るかのような感触でスパスパ切れる。

 こいつはすごい……絶対細胞をつぶしていないぞ。

 一気に断ち切っているから旨味がれ出さない。


「あれ? このにおいって……」

「どうかしたか?」

「あ、いえ。何でもありません。……そんなはずないよね?」


 そんなはずあるんだよな、これが。

 まあ、タネ明かしは飯の時にだ。


 炊きあがった米をアイアンスコーピオンの鍋に入れ、先ほど刻んだ野菜と一緒に煮込んだ後、最後に卵を入れる。

 これで雑炊は完成だ。


 あとは卵焼きだ。作るのは何も入れないシンプルなヤツだ。

 これを先ほど作ってもらったフライパンで焼き上げる!

 トロットロふわっふわの卵焼きの完成だ。


「さあできたぞ。持って行こう」

「は、はい。でも、あれ? 何で?」

「ほらほら、首をかしげていないでサーブしてくれ。料理は熱々のほうが美味いんだからな」


 クレアをせかし料理を並べ、ようやく食事の準備がととのった。

 俺とクレア、親方と五人の弟子で食卓をかこむ。


「おいおい、何が出てくるかと思いきや雑炊に卵焼きにサラダだぁ? 雑炊や卵焼きなんて俺らでも作れるし、サラダなんて生じゃねえか。エグみが強くて食えたもんじゃねえだろ」

「まあまあ、だまされたと思って食べてくださいよ。サラダはこの特製とくせいソースをかけて食ってください」


 無限袋からソースを取り出す。

 コイツはタマネギをベースに作り上げた特製ソースだ。

 スーちゃんの体液入りなので、タマネギの甘みと旨味が限界まで引き出されている代物しろもの

 かけてみろ……飛ぶぞ?


「それじゃあ冷めて味が落ちるのも嫌なので」

「ああ、そうだな……もっと変わったもんが出ると思ったんだがなあ」


 そのセリフ、五秒後もけたらめてあげますよ。

 では、


 ――いただきます。

 ――パクッ。


「な、なななななななななななななななな!? あ、あああああああああっっ!?」

「え? ええええぇぇぇぇっ!? 気のせいじゃなかった! 何でえええええぇぇぇっ!?」


 おやおや、どうしたのですかなお二人さん?

 お弟子さんたちもはとが豆鉄砲を食らったかのような顔をして。


「お、おいっ! おめえこれ! 何でただ野菜切っただけなのにこんなに美味ぇんだよ!?」

「半分は企業秘密なので教えれません。教えられることはあの菜切り包丁を使ったからってことだけかな」

「あの包丁が? ただの包丁じゃねえのか?」

「違います。一級品の装備素材として使われるアイアンスコーピオンの殻を使った一級品の包丁です。親方、この包丁を作る時、どういう風にきたえました?」

「そりゃあ、剣や槍を作る時みたいに切れ味を意識して……」

「そういうことですよ。一級品の武器として使われる素材で作られたこの包丁はとてもするどい。野菜の細胞――って言ってもわかんないか。旨味が詰まっているところを押しつぶさずに綺麗きれいに切ることができる。だから旨味が失われず100%の状態で食えるんです」

「な、なるほど! この包丁にそんな意味が……」

「カイトさん! ならこっちの雑炊と卵焼きは!? この二品ふたしな、どう考えてもアイアンスコーピオンの味がしますよ!」


 ――ブウウウウウウウウゥゥゥゥッ!?


 うわっ! 汚ねぇっ!

 アイアンスコーピオンの味と言った瞬間、何人かの弟子がき出しやがった。

 今まで「美味い美味い」と食っていたところに突然のゲテモノの特攻。

 うーん、まあ仕方ないのかもなあ。


「お、お前ら! アイアンスコーピオンを食ったのか!?」

「はい、食べました。親方さんたちは知らないでしょうけど、魔物ってとっても美味しいんですよ」

「食べられるもの限定だけどな」

「そ、そんな……魔物を食うだなんて。そりゃあ変わったものが出てこねえかなとは思ったが……」

「魔物は一級品の食材なんですよ。どんな味だったか、そこのほうけているお弟子さんたちに聞いてみたらどうですか?」


 俺に言われた通り親方は弟子にたずねた。

 そして弟子は答えた。

 美味かった――と。


「アイアンスコーピオン――サソリしゅはカニやエビの親戚で味も近い。カニもエビも、甲羅こうら尻尾しっぽなどの外殻部分にまで旨味をたくわえている。鋼鉄こうてつの外殻を持つアイアンスコーピオンもそれは同じだ。そしてそれらの旨味は熱を加えることでより顕著けんちょになる。だから俺は、いつでもその旨味を食材にまとわせられるように、鍋やフライパンに加工したんだよ」

「じゃあこれ、調理器具が持つ味がそのままみ出したってことですか!?」

「その通り」

「そんな……信じられない。だってこの卵焼きカニタマみたいな味しますよ!」

「それだけアイアンスコーピオンの持つ旨味が強いんだろうな。正直俺もここまで濃厚だと思わなかった。もっとほんのりかおるものかと」


 まあ、何にせよ。


「美味ええええぇぇぇぇぇぇぇぇっ! この飯美味い! 美味すぎるうううぅぅぅっ! 魔物とかゲテモノと思っていたが完全に価値観ぶっ壊れた! いくら俺でもこれは直せねえええぇぇぇっ! うおおおおおぉぉぉぉっ!」

「道具一つでこんなに変わるなんて……私目からうろこあふれました! サソリ味の!」


 いい道具の価値というものを理解してくれたようで何よりだ。

 この場にいる全員、その価値に気づいて大興奮のお祭り状態である。

 我先われさきにと料理を頬張ほおばり、午後の仕事を考えずにむさぼっている。


「こいつぁやられたぜ。まさかこの年になってテメェの価値観をぶっ壊されることになるなんて思わなかった」

「調理器具の価値、わかってもらえたようで何よりです」

「俺がバカだった。気づかせてくれた礼だ。代金は金貨5枚じゃなくて1枚でいいぜ。それと、今後加工して欲しい素材があったら持ってこい。どんな無茶でも聞いてやる」


 ……

 …………

 ………………


「へえ、そんなことがあったのか」

「だから残るって言ったのね」

「僕らもその調理器具興味あるなあ。それ使って何か作ってみてよ」

「あいよ、じゃあ卵焼き3つな。一人銅貨40枚になります」


 帰宅後の翌日――店が開いたことを知ったフレンたちが来店。

 昼食を食いがてらあの後のことを話す。


「うおっ、マジでアイアンスコーピオンの味がするぞ!」

「これ本当に卵以外使ってないの!?」

「うぅ、僕もこのフライパン欲しい……でも、装備作らないと……」

「もし作るなら作った人紹介してやるよ」

「ああーっ! なやむ!」


 ふふ、大いに悩むがいいさ。


「ところでミーナの奴は? さすがにもうほとぼりが冷めただろうし、そろそろ来ると思ってたんだけど」

「あ……」

「えーと……」

「ミ、ミーナはね……」


 何だこの空気?

 今まで和気あいあいとしていたのに突然重くなったぞ。


「なあ、その様子だとミーナに何かあったんだろ? 知らない仲じゃないし教えてくれよ」

「えっと、じゃあ言うけどよ」

「ショック、受けないでね……?」

「え?」

「ミーナ、僕たちがクエストに出た日以降、行方不明なんだ」




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《あとがき》

道具が揃ったと思ったら、常連が一人消えてしまいました。

果たしてミーナは何処にいるのか?

恋愛フラグが加速するかも?


《旧Twitter》

https://twitter.com/USouhei


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