第3話 注文の多い料理店

  巷の噂によると、欧米の金持ち階級(超怠け者)たちは、(世界中の)人間というものを食や性欲の対象としてしか考えないようになってきているという。

  世界各国の赤ん坊・小学生・中学生は食の対象で、高校生から大学生くらいの年齢は性欲の対象。つまり、私のようなジジイは、食にも性欲の対象にならないので、さっさと死んでくれ、ということらしい。


明治時代、宮沢賢治は「注文の多い料理店」という小説(青空文庫)で、お客であるはずの日本人が、西洋かぶれした政府による重い税金・徴兵制という様々な要求の末に食べられてしまう(酷税で死ぬ・戦争に行かされて死ぬ)という恐怖を描きましたが、今どきの「世界を牛耳る政府」の人たちは、本当に「人間を食う」らしい。

武士の時代(江戸時代)であれば、税金を取られるのは同じでも、政治や戦争は武士の仕事であり、百姓・町人は税金だけ払って、武士たちのやることを高みの見物していればよかったのです。

ところが、明治の新政府(天皇制)になった途端、要りもしない選挙権なんぞを押しつけられて「無理やり国政に参加」させられ、外国へ戦争にかり出されて命を取られるようになってしまった。

<引用開始>

自発的隷従論 (福沢諭吉の言葉)

ttps://kariyatetsu.com/blog/1665.php

明治維新の頃の日本人は、福沢諭吉の言葉を借りると、


「我が国の人民は数百年の間、天子があるのを知らず、ただこれを口伝えで知っていただけである。維新の一挙で政治の体裁は数百年前の昔に復したといっても、皇室と人民の間に深い交情(相手に対する親しみの情)がある訳ではない。その天皇と人民の関係は政治上のものだけであり、新たに皇室を慕う至情をつくり、人民を真の赤子(せきし)のようにしようとしても、今の世の人心と文明が進んだ有り様では非常に難しいことで、殆ど不可能である。(『文明論の概略 第十章』福沢諭吉全集第四巻 一八八頁)」


  実際に明治政府は、各県に「人民告諭」を出して、日本には天皇がいると言うことを、人々に教えなければならなかった。

例えば、奥羽人民告諭には「天子様は、天照皇大神宮様の御子孫様にて、此世の始より日本の主にましまして・・・・・」などと言っている。

  この人民告諭は、天皇のことを一番知っているはずのお膝元の京都でも出された。

  今の私達に比べて、当時の日本人は天皇に対する知識がゼロだったのである。

  当然天皇を崇拝し、従うなどと言う意識は全くなかった。

象徴天皇制の現在でも、多くの人が天皇を崇拝している。・・・

<引用終わり>

 噂といっても、今の世の中、大手マスコミの流すニュースすべてが「噂並」のくだらない世間話ばかりであり、裏金問題がどうこうという、なんら生産的でない話ばかりを世間に流布し、もっと重要な事実を隠すための時間稼ぎをしているようにしか見えない、と感じるのは私ばかりではないだろう。

  噂も真実の報道も、すべて自分で判断するしかないご時世なのです。


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