第18話 色欲の国

「あ。こんにちわ!女神様!久しぶりですね!」

どうしよう。久しぶりに出会ってしまった。

何て言えば良いのかな?

「来てくれたんですか...?」

え⁉待って可愛い。

上目遣い‼上目遣い!!

俺の性癖に刺さってしまうから止めて⁉

「も、勿論。カリーノさんは俺の信者ですから。」

言えない。突然だから何も考えていないなんて。

「!そうですね!今日は、こっそりクレープ食べに行きませんか?」

そんなに嬉しそうにされるとこっちまで...

その後、カリーノさんとお話をした。

「女神さまって風が吹いても前髪が全く崩れませんね。少し羨ましいです。飛んだりもしませんし。」

「まあ、髪の神ですから。」

というかどうして、カツラの話を...?

「私、以前貴族の方が占いに来てくれてカツラを使わせてくれたんです。」

だから何故??心読まれてる⁉

焦りを笑顔で隠しながら、クレープを待つ。

「ご注文のデカ盛り期間限定食べきれるかなチャレンジイチゴクレープです」

何て⁉

それを笑顔で隠しながら、二人で食べ始める。結構上手い。

「そして...」

まだ言うの⁉

「強風で飛んで行ってしまって。固定すればよかったのに。探しに行ったとき、高速で空を飛んでいるものを見てしまったんです。」

UFOみたいな話になってきた。それにしても美味しいな。

「慌てて家に戻ったら貴族様の頭の上に丁度戻るところを見てしまいした。

その後、大丈夫。無くならないよ。と言われました。

その時は驚きすぎて固まってしまいましたけど、カツラって高機能で凄いですね!」

俺が知ってるカツラじゃないよ。それ。

そんな話をしながらクレープを食べ終わった。

「おめでとうございます!賞金3万円です!」

「カツラに憧れますよねー。」

だからそれ、カツラじゃない何かな気がする。

怖いよ。意思のあるカツラ。ポルターガイストにしかみえないよ。

ニコニコと笑いながら、賞金をもらっているカリーノさんに困惑し続けたのだった。

「あ。女神様、頬にクリーム付いてます。」

カリーノさんが拭いてくれる。

「え」

な、なんかドキドキするような...違う俺はロリコンじゃない。

違うんだ!

「可愛い。」

うわああああああ⁉顔が熱い!熱いですけど⁉

「あ、ありがとうございます。」

「お幸せに~。」

誰だ生暖かい視線送った人!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る