第17話 湿気で髪の様子が…

「うう…今日も髪を整えないとな。雨の日は俺が見ればわかる程ボサボサになってる。」

ナノルは鏡を見て死んだ目をする。

セット大変なんだよ…。そう、雨の日には湿気で髪が茨城県のようになってしまうのだ!

なんで俺こんなに…。最悪だ。

「きゃああああ⁉ナノル様の髪が‼」

そして、初めてその現場を見られてしまった。

「え⁉なんですか⁉」

驚いた反動で髪が爆発した。

「きゃあああああ!!??!?!?」

「痛⁉何これ何これ⁉」

うわああああ⁉髪から何か…もう攻撃してるじゃん⁉

人に聞いただけで、家具や泊まった所には問題無さそうだ。

なんか、おでこがヒリヒリする。

カリーノさんも困惑したような表情をする。

「すみません。動揺しました…。」

「こちらこそ、驚かせてすみません…。今日、この国の雰囲気がおかしくなっているんです。買い物して帰ってこようと思ったら、何か変で…。女性が全く出歩いていなかったんです。」

「え。女性が…?でも、それだけだと…」

「今日は女性、女の子供もいませんでした。それに、見られている気がします。視線がなんというか、獲物を見る目というか…」

!こ、これは、色欲の国=叡智な日があるってこと…⁉

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