第3話 説明
「あ、あの先程は逃げてすみませんでした。」
「大丈夫ですよ。気にしないでください。」
落ち着き始めた頃俺の信者さんに話を聞いてみた。
「こ、ここはどういう場所なのでしょう?」
「ああ、この世界では、神の加護をもらうことにより、強さと美しい髪を手に入れることができるのです。なので貴方様がこの世界で信仰されているんです。」
信者さんは怒らずに、俺の質問に答えてくれている。だから髪が生えているし、一応神様?らしい俺を信仰しているのか。
だけど、女性と話したことが無さ過ぎて目を合わせられねぇ…。
「女神様…私、役立たずかもしれませんけど、魔法は得意です!な、なので目くらいは合わせてください…。」
信者さんがうるうるとした瞳で見つめてくる。
うう…っ⁉しかも、魔法という言葉で好奇心が沸いてくる。
俺は大学卒業まで中二病だった男!そのせいで好きな子に振られて引きこもりになったんだぞ!魔法は死ぬまでに一度は見ておくしかない!
「魔法見てみたい。それで決める。」
ふっ一度は言ってみたかったセリフ言えたー!!
楽しみすぎるんだが?
「攻撃はここで使うと危ないですので、違う魔法を使いますね…。わ、私に出来るでしょうか…。緊張してきました。」
信者さんが『ゴーレム!』と呟くと、大きな土の人形が現れた。
「これには、どんな効果が?」
「近くにいると魔物を倒してくれます!近距離戦が得意です!あ、あと、通った所にお花が咲きます!」
見た目が怖いのに可愛い効果だな⁉
「ほら!」
全部毒がある花じゃん。前言撤回!
「あ。ゴーレムが通った場所を通りたいときは、ゴーレムにおんぶしてもらってください!」
やっぱり毒ありじゃん⁉
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