ザビエル万歳!

汐なぎ(うしおなぎ)

全一話

 眼鏡めがねの日本への伝来は、一五五一年、フランシスコ・ザビエルが大内義隆おおうちよしたか献上けんじょうしたのが始まりとされています。

 当時の眼鏡の精度がどんな物かは知りませんが、眼鏡っ娘の私にとって、眼鏡はなくてはならない物であり「ザビエル万歳!」と言わざるを得ません。


 私が眼鏡をかけるようになったのは、ウン十年前、小学校入学の身体検査後にさかのぼります。

 その時、視力「0.7」でひっかかり、眼鏡っ娘の道を辿たどる事となりました。


 人の顔を覚えるのが苦手、と言う事もありますが、幼稚園時代の友達の事は全く覚えておらず、中学生の時に「幼稚園の時、仲良かったよね?」と言われましたが、覚えていなかったという事がありました。

 家に帰って幼稚園の頃の写真を見ると、その子とそのまんまの顔をした子が写っておりました。

 まことに申し訳ない限りです。


 おそらく、幼稚園時代は目が悪くて人の顔が判別できていなかったのでしょう。

 私が覚えていなかった可能性も高いですが。


 まあ、そんなわけで、私は小学一年生から眼鏡デビューをはたしました。

 当時、眼鏡がいくらしたのかは分かりませんが、それなりに高価な物だったようです。

 おまけに、レンズはガラス製だったので、すぐ割れます。

 頻繁ひんぱんに転んでいた私は、頻繁にレンズを割っていました。

 こんなに割られてはかなわないと、親は授業中以外、メガネ禁止令を発令します。

 それが、私の「目が悪くて眼鏡っ娘なのに、普段は眼鏡をかけない」生活が始まります。


 さらに視力が悪くなってもあまり眼鏡をかけない私は、とある物が苦手でした。

 とある物がなにか。

 それは、掃除です。


 眼鏡をかけるようになってわかったのですが、かけてない時には見えなかったゴミが、かけると見えるのです。

 しかし、今まで掃除が下手と言われ続けた私は、掃除が暴れるほど嫌いです。

 家事でなにが嫌いかと言われれば「掃除」と即答そくとうできます。


 色んな意味で眼鏡は大切。

 目がいいのは宝。


 そして「ザビエル万歳!」

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ザビエル万歳! 汐なぎ(うしおなぎ) @ushionagi

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