第132話 出場メンバー紹介
「さあ、いよいよです!!鬼姫VSリベリオンのギルドバトル開幕!!!!」
おおおおーーーーーー!!
両ギルドともに初めてのギルドバトル。
だが、とてもそうとは思えないほどに会場の
それもその筈。
今、ここにいる人たちの目当ては生保内薫VSロザリア・ブラン。
この2人は未だにトーナメントで当たったことが無く、よくどちらの方が強いのかと議論になる。
その答えが今日、明らかとなる。
かなり前から大々的に告知されていただけに
観客席にはAランクプレイヤーなど有名人もチラホラ。
それだけこの2人のバトルが注目されているということだ。
「本日のギルドバトル、実況は
おおおおーーーーーー!!
マジかよ!?
あのステラが!!?
嘘だろ?
え?生保内とロザリアのバトルの実況の為に来たのか?
私あんまり詳しく無いけど、もしかして鬼姫とリベリオンってかなりすごい?
いや、よく考えろ。あのロザリアがギルマスのリベリオンと生保内が所属している鬼姫だぞ!
やべー、それだけで何か急にすごく感じる!
実際にステラが実況だぞ!すごいに決まってる!
実況者ステラの名を知らないLMBプレイヤーはきっといないだろう。
自分のバトルをステラに実況してもらうことを夢だと語るプレイヤーも一定数いる。
それくらいステラは有名なLMB実況者で基本的にはAトーナメント、もしくは12神のバトルトーナメント、12神祭でしか実況をすることは無い。
ただ一度だけBトーナメントの実況をしたこともあったが、例外はその一度だけだった。
その為、今回の鬼姫とリベリオンのギルドバトルの実況をステラが行うのは異例中の異例。
「さあさあ、会場の熱気も高まって来ましたね!ここで更なる爆弾投下!!!なんとなんと、今日は解説席に
「あら、そんな持ち上げなくていいのに。
ARで輝夜の姿が見えないように隠されていたが、ステラの前振りと共に姿を現す。
は?はあーーーーーー!!
12神の1人が解説!!??
しかも序列1位。
え、何この神ギルドバトル…。
正に爆弾投下とはこのこと。
「それでは、両ギルドの出場メンバーを紹介しましょう!!まずは鬼姫から。ギルドマスター、鬼灯蓮!エースモンスターは皆さんご存知の赤きスライム、ブルー。名前の青要素は一体どこにいったのか?」
「そして世界最強のスライムね」
「さあ、続いてはサブマスター、男女問わずファンの多い人気読者モデル(現在活動休止中)、姫島莉菜!!エースモンスターは準最強種、天使のエルナ!」
「Cランクなら能天使もしくは力天使には進化してるでしょうし、覚醒したエルナのバトルは注目ね」
「続いては唯一のアメリカ人、オリヴィア・ブラウン!エースモンスターは準最強種、悪魔のカーラ!」
「進化してどこまで強くなってるかに要注目ね。噂ではDトーナメントで最強種の竜を倒したとか」
「そしてそして、お次はそのゲームの腕前はプロに匹敵すると言われた男。しかし、LMBにおいては大した成績を残せていないと揶揄されている毎日。今日こそはその
「うーん、彼に関してはノーコメントかな」
「…最後、誰もが知る
「うーん、ネタバレはつまんないからノーコメントで」
鬼姫の出場メンバー1人1人をステラが紹介するのに合わせて
最初は蓮とブルーが戦っている。これはギルドマスター決定戦でエルナとの激戦を繰り広げているそころを上手く編集して繋げている。
次は莉菜とエルナ。空高々と飛び上がり、絨毯爆撃のように魔法と銃弾の雨を降らしている。
そしてオリヴィアとカーラ。ブルーとの攻防、覚えたばかりの技術で鳴神を穿ち、ブルーの電光迅雷と霞連槍が激突する瞬間が映し出される。
次に郁斗とコン。稲荷の境界線などの妖術を巧みに使って相手モンスターを翻弄している。
最後に薫とドランバード。嘗て出場したCトーナメントの決勝戦、ドランバードが相手モンスターを圧倒しているシーンがラストを飾る。
水竜爪の滅と破によるコンボが上手く決まったところで鬼姫の紹介映像は終了する。
そして息つく間もなく、リベリオンの紹介に移る。
「さあ続いてリベリオン!まずはギルドマスター、ロザリア・ブラン!エースモンスターは最強種、竜のノワール。ノワールは言わずもがな世界で唯一、闇属性の竜」
「悪魔もそうだけど、闇属性ってそれだけで強いのよね。予め戦うのがわかっているなら薫くんは何かしらの対策は講じてるわね。今からバトルが楽しみだわ」
「次!サブマスター、ルーカス・ガルシア!こちらも何と何とエースモンスターはギルドマスター同様に最強種、竜のファム。Dトーナメントを圧倒的な実力で勝ち上がり、優勝した姿は記憶に新しいことでしょう!」
「間違いなく、リベリオンでは彼がこのギルドバトルの勝敗の鍵を握ってるわね」
「続いては、ユリア・ファン・デン・ベルク!エースモンスターは美しさの化身、幻想種、ユニコーンのユニ!」
「相性次第では鬼姫側は手も足も出ずに負ける可能性が高いわね。そうならないことを祈るわ」
「そしてお次はウィリアム・キング!エースモンスターは人類種、重鋼戦士のタロス!魔法適正こそ無いが、その攻撃力と防御力はエグい!」
「とにかく戦い方が上手いのよね。将来が楽しみなプレイヤーの1人ね」
「そしてそして最後はシャーロット・グリーン!エースモンスターは幻想種、天使のアルテミス!その鉄壁の防御力の前に悪夢を見たプレイヤーの数は計り知れない」
「莉菜さんのエルナと同じね。能天使もしくは力天使には進化している筈。覚醒したその力には注目ね」
リベリオンも鬼姫と同じように電光掲示板にステラの紹介に合わせて映像が流れる。
それを見た観客のテンションはマックスを超えて吹っ切れる。
「僭越ながら
「ロザリアさんと生保内くんって言いたいけど、実際にはルーカスくんね。さっきも言ったけど、リベリオンでは彼が勝敗の鍵を握っているわ。それに正直なとこ、彼の実力は両ギルドの中でも頭一つ抜きに出ている」
「おおっと、それはつまり、鬼姫にはルーカスさんに勝てるプレイヤーはいないと?」
「そうは言ってないでしょ。ネタバレは好きじゃ無いから誰かまでは言わないけど、1人だけいるわ。ちょうどヨーロッパで偶然にもバッタリ遭遇してね。その時、いろいろと話を聞いたりした子がいるの。その子ならきっと互角に渡り合えるわ」
「おおー!!12神の新垣さんにそこまで言わせるプレイヤーが!!それはかなり期待しちゃいますよ!果たして、新垣さんが仰るプレイヤーとは誰なのか、気になりま――――」
ここで第1試合の対戦カードの発表はまだかと待ち焦がれる観客に第1試合の対戦カードが公開される。
「!?…来ました!!!第1試合の対戦カードが決定しました!!鬼姫からはオリヴィア・ブラウン!対するリベリオンからはウィリアム・キング!!早速ですが、新垣さん、この対戦カードをご覧になって一言お願いします!」
「うーん、そうね。これはリベリオンが読み負けたわね。恐らく、莉菜さんが第1試合に出てくると判断してのウィリアムくんだと思うけど、裏目に出たわね。私も鬼姫の第1試合は莉菜さんだと思ってたし、完全に虚を衝かれたわね」
「おおー、つまりはリベリオンだけでなく、新垣さんも読みを外したと。何故、姫島さんが第1試合に出てくると予想したのでしょうか?」
「今回のギルドバトルは5対5の団体戦。先に3勝した方の勝ち。両ギルドともにギルドバトルは初めて。だからこそ第1試合は確実に勝ちたい。いえ、勝てるカードを切る必要があるの。勝って気持ちよくスタートしたいでしょ?今までの実績や実力を考慮すると莉菜さんが一番の適任って考えた訳。もちろん、リベリオンだって確実に勝つならルーカスくんを選出するべきだけど、理想は彼を温存しての1勝。ロザリアさんは理想を追求するタイプだと思うから鬼姫野選出を予想して合わせてくると思ったんだけど…。リベリオンがそう考えてくるだろうと読み切ってオリヴィアさんを選出したのかしら?それともただの偶然?どっちにしろリベリオンは幸先悪いわね」
「なるほど!」
鬼姫VSリベリオン
第1試合、オリヴィアVSウィリアム
いよいよ開幕!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます