第54話 豚蜜②
試しに序盤に出てくるオークと戦ってみるか。
どこかにいないかなと思いながら歩き回っていたら3体のオークと遭遇した。
ちょうどいい。
「ブルーはさっきまでと同じで
まずは新しく取得したスキルを使ってみる。
風薙ぎは閃撃に似たスキルだと勝手に思っていたけど、実際は全然違うな。
剣に風を纏わせて相手を斬るって感じだな。
いや、斬るというより薙ぎ払うなのかな。
ダークスラッシュは闇を纏った剣で直接攻撃する感じだね。
これはイメージ通りかな。
リヴイングウェポンは闇属性強化を持っているから闇属性のスキルは使い勝手が良さそうだな。
ライトウルフのシャインダイブは光属性の体当たりみたいなスキルだな。
光り輝くライトウルフが突進している。
でも、カリスマは効果を感じられないな。
特殊スキルで常時発動型なんだけどな。
この類のスキルはLvが上がんないとあんまり効果を実感するのは厳しいのかな。
でも、使えるスキルが増えたのは大きいな。
戦いの幅が広がって戦いやすくなっている。
さっきまでとは違って攻撃への被弾も少ない。
無理に攻めるとかしなくなったからだ。
それにブルーの援護が大きい。
危うい状況に陥りそうになったらオークを上手く攻撃して体勢を崩している。
エースが他のモンスターのバトルをサポートする。
少しずつだけど、良い感じになってきたかも。
最初に指示を出しただけで、あとは何も指示しなくても問題なく勝てた。
今日はこの調子でLv上げを実施してから明日以降に奥に進むか。
『豚蜜』挑戦2日目に突入。
今日は昨日とは違って少し奥に進む。
ブルーの援護があれば、もう少し奥に行っても大丈夫だと判断した。
奥に進むとオークではなく、その進化したモンスター、ハイオークが出現する。
ハイオークの特徴はオークよりも一回り大きい図体と武器を持っていること。
図体が大きい分、攻撃面では魔法が特に当てやすい気がする。
ただ、オークとは比べ物にならないほど攻撃は強力らしいので、そこは注意が必要だ。
まずはさっきまでと同じで
「
ハイオーク2体と不意遭遇戦に陥ったが、こちらはしっかりと戦いのイメージができていた。
なので、咄嗟のことでもしっかりと指示を出せた。
一方でハイオークは即座に戦闘態勢に移行できなかったみたいだ。
こちらの初撃は見事に全て決まった。
それでも大したダメージは与えられていない。
やはり、Eランクダンジョンで戦うには些かLv不足ということか。
でも、こっちにはブルーがいる!
ライトウルフの攻撃から一早く立ち直り、反撃に移ろうとしたハイオークに電光迅雷が決まる。
ブルーは遠く離れた場所にいたので、警戒していなかったのだろう。
攻撃してきても魔法などによる遠距離攻撃。
避けるのは容易いと油断したのか。
見事にブルーの攻撃は不意をついた形となった。
ハイオークの重い一撃を盾を使って巧みに防ぎ、剣によるカウンター。
与えるダメージは微々たるものだが、確実に
このまま手出ししなくても時間は掛かるけど、恐らく勝てるだろう。
ブルーもそれを察してかライトウルフの援護に集中している。
それでいて、時折
広い視野で戦場が見えている。
少し前のブルーはこんな器用なことできなかった筈。
この短期間で成長してるって実感できる!
「
ここはリヴィングウェポンの持つ闇属性強化のスキルを活用しよう。
闇属性付与のスキルも持っているので、
でも、
弱体化してるけど、防御力はまだ高いというちょうどいい
ここらで攻撃スキルを使う癖を付けておいた方がいいだろう。
少しずつではあるけど、攻撃スキルを使うようになった。
これに今まで通り、通常攻撃を織り交ぜて今までみたいに攻撃できれば文句なしだけど、まだそれは無理だ。
その後、ライトウルフはブルーの援護もあり、余裕を持ってハイオークを撃破した。
たぶん応援していたのだろう。
そして時間こそ掛かったけど、
最後の方はデバフでかなり弱っていたので、少しハイオークが可哀想に見えてしまった。
それからもハイオークと戦い続けた。
今の状態でボス戦はさすがにブルーがいても厳しいだろう。
今は焦る時じゃない。
今日はここらで切り上げて、続きは明日かな。
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