135 古今東西
古今東西
小説を
書く人も
小説を
読む人も
たくさんいるが
詩を書く人も
詩を読む人も
ほとんどいない
ましてや
詩集で
100万部の
ベストセラーを
出した
詩人というのは
寡聞にして
聞いたこともない
おれは
だからこそ
小説ではなく
詩で勝負
したかった
詩という
ジャンルは
小説と
比べると
書く人も
読む人も
ほとんど
存在しない
だからこそ
おれは詩で
挑戦したかった
詩なんて
生まれてから
一度も
読んだこともない
そんな人たちに
おれが書いた
詩を読んで
もらいたかった
詩を書くことなんて
大したこと
じゃない
ハナクソを
丸めて
捨てるような
モンだ
だからこそ
おれは小説ではなく
詩の方で
挑戦が
したかった
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