23 スタートライン

おれは今まで

ずっと詩を

書いてきたが

そのことで

バカにされた

ことはあっても

尊敬されたことなんて

一度も無かった


おれ自身

人の上に

立ったり

尊敬されたくて

詩を書いてきた

訳ではなかった


ただ書きたいから

書いてきた

それだけの

理由だ


おれが

詩を書くことで

尊敬されたことなんて

一度も無かった

ただバカにされたことは

何度もあった


人から

バカにされても

おれは詩を書くことを

止めなかった

笑いたい奴は

笑えばいい

ずっとそう

思いながら

詩を書いてきた


詩を書いたから

といって

それで人から

尊敬されたことなんて

一度も無かった


てもおれは

やっと詩人としての  

スタートラインに

立てた


これも全部

人からバカにされても 

続けてきた

努力の

たまものだった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る