第15話

機械化が進むと、公害問題が浮上すると思うが、公害対策は発明時に織り込んであるので、あまり心配はない。

例えば、前前世では、石鹸製造時の塩化水素ガスの放出が問題となったが、水に溶かして塩酸にして、貝殻で中和することで問題を消している。

次に石炭を燃やすことで生じる亜硫酸ガスだが、石炭を蒸し焼きににすることで、硫黄分を飛ばし、亜硫酸ガスも集めて水に溶かし。硫酸製造の素とすることで、処理は終了している。

まあ、木炭燃料でも亜硫酸ガスは出るが、もうどうしようもないので、ここは未来にお任せだ。

またも寿命が来た。エンジンとか作ったので、実業家として、満足な一生だった。

惜しむらくは、折角ダンジョンや魔法のある世界だったのに、実業家方面に力を割きすぎ、ダンジョンや魔法を活用できなかったことでろうか。

まぁいい。次の世界では、そのあたりに気を付けよう。

そして私は静かに息を引き取った。

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