この先の部屋に行きたいかー!

ルートフィールズ:部屋から出たら酔いが醒めたよ。本当に助かった。

GM:そもそもが迷宮が用意した魔法的なものなので二日酔い的なものもナッシングです。すっきりさわやか。

シエナ:元気になったメメルは放流しました。

メメル:首がもげるかと思ったわチクショウ。このまま兜を被せ……被せたいんだがおれじゃ届かねぇ!!

ニコラス:わたしがやりましょう。そうれ。

GM:では兜を被せますと、像がずごごごご……と音を立てて沈んでいきまして、また階段が現れます。

イリーナ:行きましょう……!(ごくり)

GM:はーい。階段を降りるとですね、えーと……ごほん……「レディース&ジェントルメーン! ようこそお越しくださいました。神官の皆様。さあ、解答台の方へ」

一同:は?(困惑)

GM:眩く照らすスポットライト! けたたましく鳴り響くBGM! キラキラ輝くスーツの青年! 待ち受けるは煌びやかなステージ!(いい笑顔)

ルートフィールズ:本当に何なんだこのダンジョンは(笑)。

ニコラス:まったく意味が分かりません!(笑)

GM:恥ずかしくなってきたのでちゃんと解説しますね。なんかクイズ番組のセットっぽい部屋にたどり着きました。解答台があって、司会者らしき青年がノリノリで皆さんに話しかけてきてる。「この部屋は知恵を試す部屋でございます。先に進みたければ、クイズにお答えください。ここまで突破してきた皆様であれば、全て簡単にお答えいただけると自負しております」

シエナ:く、クイズですか?

イリーナ:知恵比べなら、セージであるワタクシの出番でしょうか? お任せくださいまし! 解答台に立ちますわ。

メメル:やったれイリーナ!

GM:今回もまたルール説明をします。


「ルール説明」

・全3問の○×クイズ。

・回答時間は1問につき現実の時間で30秒。

・回答者は代表PC1名。パーティ間での相談は許可。

・このセッションで獲得した「神様解説」は自由に閲覧してよい。


メメル:時間短っ!

ニコラス:のんびり情報を見返していると時間が足りないかもしれませんね。

GM:青年はニコニコしている。あ、彼が持っている問題冊子の表紙に「知恵は最後の砦なり」って書いてあります。

ルートフィールズ:もしや、彼もセンティアンなのかな?

GM:いえす。キルヒア由来ですね。さーて準備はOK? 行きますよ~。

イリーナ:はい! 頑張りますわ!

GM:「では始めましょう。楽しいクイズの時間です!」ジャジャン!


第1問

「シーン、イーヴ、ラーリス。この3柱は大神である」


GM:カウントダウンスタート!(タイマーぽち)

ニコラス:イーヴ様は大神です。間違いありません。

ルートフィールズ:シーンもそうだったはず。だが、ラーリスはどうだったっけ……?

メメル:メモ見ていいんだよな? ……ってごちゃごちゃじゃねーか! どれだ!

シエナ:あっ整理中なので乱さないでください!

イリーナ:えーとえーと、あ、これですわ! 大神と書いてあります! 答えは〇です!

GM:ピンポンピンポーン! 正解。3柱とも大神でーす。

メメル:よっしゃ!

GM:やっぱ信者がいるとすぐ分かるよね。では第2問。デデン!

イリーナ:ごくり……。


第2問

「ライフォス、ハルーラ、カオルルウプテ。この3柱は癒しや安息を司る神である」


GM:スタート!

シエナ:あっ! ハルーラ神のメモ見つけました! 許しと癒し、加護と導きを司る神って書いてあります!

イリーナ:カオルルウプテ……カオルルウプテ……あーんこれはクス様ですわ!

GM:(メモの量に翻弄されている……!)

ルートフィールズ:ライフォスはこれだね。調和と友愛……あと博愛か。

メメル:癒しと安息に含まれるかこれ?

ニコラス:カオルルウプテを探しましょう。えーと、あった。眠りと安息……安息!

シエナ:ライフォス神以外は解説にちゃんと記述がありますね。

イリーナ:ということは、答えは×!

GM:正解! ライフォス様は博愛主義者ですが癒し系ではないです。最終問題行きます!


第3問

「ユリスカロア、グレンダール、ダルクレム。この3柱は戦いの神である」


GM:どうぞー!

ニコラス:“戦神”ダルクレムですし戦いの神でしょう。次!

メメル:ユリスカロア……ユリスカロア……〝戦勝神〟って書いてあるぜ!

シエナ:グレンダール神もありました! ええと2つ名は〝炎武帝〟で……。

ルートフィールズ:(覗き込んで)戦神としても知られ、とあるね。ということは、

一同:答えは〇!

イリーナ:ですわ!

GM:大正解! 3柱とも戦いも司る神様です。グレンダールは炎と鍛冶の印象強めですけど。

ニコラス:確かにそんなイメージですね。

メメル:へっへーん。グレンダール様かっけぇだろ!

シエナ:あなた「神様判定」に失敗したでしょうが。

メメル:あーあー聞こえないー!(耳ギョーザ)

GM:司会者も満足げ。ぱちぱち拍手してます。そしてうやうやしく手を差し出すと、奥へと続く一本道が現れます。「この先はちょっと大変かもしれないね。でも、皆様であればきっと大丈夫! 頑張って!」

ルートフィールズ:彼もこれまで会ったセンティアンと同じように、部屋に縛られているのかな。

GM:そうみたいです。無理矢理ダンジョンの水先案内人をさせられてるっぽい。

メメル:よーし! 先行こうぜ。先!

シエナ:そろそろダンジョンの最奥でしょうか……?

イリーナ:気を引き締めてまいりましょう!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る