【SW2.0＋2.5】お前ら全員プリースト！【リプレイ】

東の部屋は荒々しく

ＧＭ：階段を降りると通路の行き止まりみたいな部屋に出ます。壁一面に色鮮やかな絵が描かれていて綺麗ですね。絵は隣の部屋にも続いているようです。あ、イリーナ「見識判定」してちょ。

イリーナ：（ころころ）14ですけれど……。

ＧＭ：イリーナにはこの絵が神話を描いたものだということが分かった。ただ内容は飛び飛びで入り乱れていて見た人に何かを伝える意図があるようには思えないです。

イリーナ：壁画ですか……はっ！　皆様ご覧になって！　これはアステリア様のあの有名な逸話ですわ！　これはですね、ライフォス様が〈始まりの剣〉を探しに行く際共に旅立った時の様子を……（マシンガントークスタート）。

シエナ：あ、ここはザイア様のお話ですね。

メメル：お。ル＝ロウド様っぽいなこれ。

ＧＭ：皆さんプリーストなので「アッ知ってる」って場面もあると思いますね。

ニコラス：興味深いですが先に進みましょう。

ＧＭ：はい。今度は広い部屋に出ました。中央に胸の前で両手を組んでいる男性の像がありまして、３方の壁には１枚ずつ扉があります。壁にはさっきと同じような絵がもりもりっと。

シエナ：解説が止まらないイリーナを引きずって像を調べに行きます。

イリーナ：おとなしく引きずられていきますわ（笑）。

ＧＭ：像はさっき見たダルクレム像に雰囲気が似ています。巨漢の男性で下半身はしっかりとした鎧を身に着けているのに上半身はただの肌着。頭もちょっとさみしい。胸の前で組まれた両手の間には、何かを持たせられるような隙間が空いています。この台座にも文字が刻まれていて「証を捧げよ。力も、守りも、運でさえ、持ち得ていた彼の者へ。強者という言葉は彼のために。そして、きっと、彼は孤独であった」とあります。

ニコラス：証を捧げよ、ですか。ダルクレムであるならば、聖印にもなっている十字状の大剣でしょうか。

メメル：部屋も３つだし、そこから集めてくるんかなぁ。

ルートフィールズ：その可能性が高いね。調べてみよう。

ニコラス：スカウトなので扉に聞き耳をし、扉の向こうがどうなっているのか調べます（ころころ）達成値15です。

ＧＭ：しーんとしてますね。扉がぶ厚そうな感じもします。ちなみに鍵とか罠もなしです。

メメル：めんどくせぇなあ。突っ込んじまおうぜ！

イリーナ：そうですわね。アステリア様もこう仰っておりますわ。「本能を愛し、直感を信じろ。それこそ自然なり」と（ＧＭの顔をちらっちらっ）。

ＧＭ：格言ですね(笑)。「振り直し権利」をあげます。

イリーナ：やりましたわ！(笑)

メメル：よし！　適当に東の部屋から行くぜ！（走り去る）

シエナ：あっこら！　メメル待ちなさい！（追いかける）

ルートフィールズ：あちらのチーム、賑やかだね。

ニコラス：そうですね。楽しそうです。わたしたちもついて行きましょう。

●

ＧＭ：扉を開くとですね、石造りの砦の屋上に出ました。周りは燃え盛る炎に包まれており、激しい戦いが繰り広げられているようです。

メメル：ん！？

イリーナ：きゃっ。暑いですわ！

ＧＭ： 皆さんの頭上から男性の声がします。屋根の上で鎧の騎士が盾を掲げているのが見えます。「集中しろ！　敵はもはや目前だ！」

シエナ：もしかして、ザイア様の神官……！？

ＧＭ：（お、気づいたか）「おお同志よ！　その通路を守り抜いてくれ！」目の前にいる武骨な斧を持った魔動機械が皆さんたちの方へそれなりのスピードで突っ込んできます。

シエナ：わ、分かりました。ここは私に任せてください。盾を掲げます！

一同：おおー！（拍手）

ＧＭ：下からも男性の声がします。こっちは背中に羽が生えた鎧の騎士です。「守るだけでは足りない。少しでもいい。勢いを殺せ！」というわけでこの部屋の試練について説明いたしますね。。

「ルール説明」

・代表ＰＣが敵の攻撃を受けても気絶しなければクリア。

・１人が盾役として敵の攻撃を受ける。盾役の防護点は有効。盾役は敵に攻撃することはできない。

・盾役以外のＰＣは、敵を攻撃し、ダメージを軽減させることができる。

・盾役が受けるダメージの基本値は２Ｄ６＋150点の物理ダメージ。敵の防護点は０点。回避力判定と精神抵抗力判定を行わない。クリティカルは発生する。

・制限時間は２ラウンド。

メメル：へへっ。シエナ！　カッコつけてんじゃねぇよ！　お前んとこ来る前に鉄くずにしてやる！（バイクを吹かす）

ルートフィールズ：威力をそぐなら最大火力……どれだけの威力を出せばいい？（武器を構える）

イリーナ：強そうなお相手ですわね。ですが負けません。全力で行かせてもらいますわ！

シエナ：「正しき心に力は宿る……誇りは力を強くする！」騎士神ザイアの名に懸けて、皆さんを守り切って見せます！　と決めたところでＧＭ！

ＧＭ：「振り直し権利」どうぞ（笑）。ではスタート！

イリーナ：コンジャラーの支援力、見せて上げますわ！　【ファイア・ウェポン】を前衛３人とバイクに（ころころ）発動ですわ。魔晶石ぱりーん。

ＧＭ：大盤振る舞いっすね。かかった人は物理ダメージが２点上昇します。

ニコラス：次はわたしです。【マッスルベアー】に支援足して《魔力撃》で９点ダメージ上昇！（ころころ）出目が振るいませんね。ダメージは23点です。

ルートフィールズ：魔法も抵抗しないんだよね？《マルチアクション》で【ヒートメタル】を使用。（ころころ）ダメージは17点。そのままフリッサで殴る。（ころころ）よし。回ったので19点ダメージだ。

ＧＭ：うぐ。累計59点。これ楽勝なのでは？（笑顔）

メメル：まだおれが残ってるぜ！【チャージ】で突っ込むぞおらぁ！（ころころ）18点の突撃ィ！　そしてそのまま両手で殴るゥ！（ころころころころ）６点と９点！

ＧＭ：うっやっぱりこのパーティ手数が多い……ＨＰもっと増やしとくんだった！！

　そのままあっさりと削り切られましたとさ。とほほ。

ＧＭ：魔動機械が動きを止めた隙を狙って、上空から落ちてきた騎士が叩き割る。ずごーん。

メメル：あっコイツ美味しいところを！

ＧＭ：「すまんすまん。それにしてもいい働きだったぞ！　同志！　と神官諸君！」（サムズアップ）

シエナ：は、はい！　お役に立つことができて私、とっても嬉しいです！　皆さんのおかげです！（にこにこ）

ニコラス：……少し、引け目を感じますね。

ルートフィールズ：ニコラス……（背中をポン、と叩く）。

ニコラス：……すみません。お気になさらず。わたしは大丈夫です。

ＧＭ：下からも騎士さんが飛んで……飛んで来れるのかこれ。よいしょっと登ってきた。「いやー。ここで目覚めたときはどうなるかと思ったが、何とかなって助かったよ」

ルートフィールズ：目覚めた？

ＧＭ：はい。２人はザイアとイーヴのセンティアンだと名乗ります。目的を持って目覚めたのにこの迷宮から出られなくて途方に暮れていたようです。

イリーナ：センティアンというのは確か……神と縁がある像に神命を帯びた魂が宿ることで受肉した種族でしたわよね。初めて見ましたわ。

ＧＭ：そうです。神様の使いっ走り族ですね。あ、２人が「よかったらこれを受け取ってくれると嬉しい。探してるんじゃないか？」ってごつい鎧を渡してくれます。

メメル：やりぃ。おっさん像に着せてやるか。