エッセイっておいしいの?

 結論から言って、おいしいと思います。

 作者側としては短時間でサクッと書ける。

 読者側としては空き時間にササッと読める。連載作品であっても基本一話完結なので好きな所で区切れる。そして共感できる部分が有れば評価点であるお星様をポチッとクリックしたくなる。


 人気ジャンルの物語作品のような爆発的な支持は得られませんが、エッセイは発表すればそれなりに読んでもらえます。マイナージャンルだからこそ、まだ少ない評価点の頃からランキングに載れて、そこから新規の読者さん獲得に繋がる利点も有ります。

 私自身、エッセイによって執筆活動を救われた過去がございます。


 投稿さえすればいずれプロデビュー! 意気揚々とWeb小説投稿サイトへ乗り込んできた私は、初めて登録した【小説家になろう】で、2週間以上ポイント0という悪夢に見舞われました。

 ちなみに活動ジャンルはミステリーとファンタジーでした。


 評価されない切なさで枕が涙で濡れました。でもふと「あ、これってネタになるんじゃね?」と思いつきました。私は転んでもタダでは起きない性分です。

 そして書いた自虐ネタ満載の初エッセイ、『自称天才の底辺作家がで奮闘するお話』(データが残っていないのでタイトルうろ覚え)は、発表するとなんとすぐに評価点が入り、翌日にはジャンル別ランキングの4位に輝きました。

 「ヒャッハー!」となりましたがその一方で、まぁ評価のほとんどが可哀想な新人に対する同情票だったんだろうなと、冷静に分析する私がおりました。

 でも初評価された日は嬉しくて嬉しくて、スマホで何度も【小説家になろう】のサイトを覗いて、スマホを抱きしめたまま寝落ちしちゃいました。コメントを頂けたことも大きな感動ポイントでした。


 ところがですよ奥様、それだけで終わらなかったんです。エッセイを読んで下さった方の何人かが、「エッセイが面白かったから他の作品にも興味が出た」と、ミステリーとファンタジー作品も覗いて下さったんです! 正に一石二鳥の現象が起こりました。

 それまでスルーされまくりだった私の長編物語へ最初に評価点を入れて下さった方は、元々はエッセイの読者さんだったんです。


 こんなことが起きたりしますので、長編物語のみを発表して評価が伸び悩んでいる作者さんは、の役割としてエッセイを執筆してみるのも一つの手段だと思います。

 短編物語でも良いのですが、物語は起承転結を盛り込んだり、世界観の設定をしなければならないのでハードルがやや高くなります。


 と、ここまでエッセイ推し推しでまいりましたが、全てのエッセイが読者さんに受け入れられる訳ではありません。

 エッセイの肝はだと私は思っています。人気が出るのは「あるある」ネタですかね。私生活の失敗談や創作の悩みなど。

 ですが同じ「あるある」でも、政治や宗教を批判したエッセイは、支持者以上に反発する読者さん大集合で炎上しやすいです。


 特に【小説家になろう】は人が多い分、感想欄が荒れやすいサイトです。ちょっと過激な題材を取り上げたエッセイの感想欄に批判コメントが大量に届き、更には別の作者さんによる対抗エッセイが新たに書き下ろされるという、嫌~な吊し上げ祭りを私は何度も目にしました。

 注目を浴びたいが為の炎上商法ならいいんです。でもそんな気が無かったのに総叩きに遭い、投稿作品を取り下げる羽目に陥った作者さんは大勢居ます。

 私達が活動しているここは、大勢の人の目に触れるインターネットの世界なのだということを再認識しました。



■■■■■■

 『Web小説のあれやこれ』、2024年4月20日現在の状態。


 【カクヨム】でジャンル別の週間ランキング4位という好位置につけています。コメントもたくさん届いてありがたいです。

 応援して下さっている皆様のおかげです。本当にありがとうございます!!!!


 【エブリスタ】では埋もれました! そういうことも有るさ(泣)。

 創作論は不人気なのかな? そんな中でもお星様を贈って下さった方々、感謝致します。


 【NOVEL DAYS】、滅多に評価を頂けない静かなるこのサイトでも、更新の度に必ず1つか2つお星様が届いています。

 だけど誰からのプレゼントなのか相変わらず判らない(笑)! だからこの場で言います。お星様、毎回すっごく喜んでいます!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る