水曜日の「ニート」クッキング
A.ターナー
第1話
今日は何曜日だ?....。
眠い目を擦り、スマホで曜日と時間を確認する。
田中「水曜日...14時か、、、」
田中「めんどくせぇー、今日料理当番じゃん」
俺は現在、職に就いていない。
いわゆるニートって奴だ。
正直、絶対になるはずがないと数年前までは
思っていた。いや、なってはいけないと....
しかし、専門学校卒業後に入社した企業は、
朝5時半に起きて車を走らせ、
家に帰ってくるのは夕方18時と
中々にキツい毎日を送っていた。
休みも100日程度しかなく、嫌気が差した俺は、長期休暇後、退職したのだ。
転職先など考えてなく無計画で辞めた為、
貯金と実家暮らしで何とか暮らしていけている。
その時に一緒に暮らす母と約束した事があった。
水曜日は晩御飯をお前が作れという指令である。
もちろん逆らう事も出来る立場では無いため、
その要求を受け入れた。
そもそも何故水曜日なのか....。
理由を聞いてみると、真ん中の日に帰って料理が作ってあれば嬉しいからという理由らしい。
まぁこの前まで社会人だったから
気持ちは分からないでもないが。
という訳で今日ニートになって
初めて水曜日を迎えた訳だが...
田中「寝みぃ〜。もう一眠りと。」
ニートを存分に楽しんでいる俺は
もう一眠りした。
田中「zzzzz.....」
数時間後....
田中「ん?今何時だ??」
スマホを見ると18時になっていた。
田中「やばい、寝すぎた!」
母は18時30分頃に帰ってくるので、
さすがに時間が無く焦った。
田中「何か簡単に作れるもの...」
冷蔵庫を開けると、
俺のプロテインしかなかった.....。
田中「終わった....今から買いに行って作ってた ら間に合わない!」
こうなったら、、、
数分後...
ピンポーン!
配達員「お待たせ致しました!」
田中「ご苦労さまです!」
俺は最終兵器の某ハンバーガーショップの
デリバリーを使った。
田中「まぁ、初日はこんなもんだろ」
しかし母が帰ってきてテーブルに並べてある
チーズバーガーセットを見て一言....
母「あんた落ちる所まで落ちたわね」
田中「おうよ!」
その後レシートを見してお金を請求したが、
突き返され見事に自腹になった。
田中「来週こそ頑張るぞ!」
続く.....
水曜日の「ニート」クッキング A.ターナー @Turner63
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。水曜日の「ニート」クッキングの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます