第50話

勃たない。男は寝てる時だいたいちんこ勃ってるって話を読んだ事がある。

寝勃起しない。

それからヤマグチ、養殖のフグ、ヒロシマ、やはり養殖のアナゴやカキ、食べて飲んでいちばん美味しいのイタダキマス!


ダメだった。 


まあは献身的だった。色々頑張ってくれた。それでもダメだった。

まあが誰かにサれてるところを思い浮かべるとフル勃起、まあがオナニーでイクと半勃起。だけどいざ挿入って時にどうしても萎んじゃう。

だからまあを悦ばせる事だけを考えた。毎晩毎晩指でイかせて、今度こそ。


ダメ。


そんなクリトリス、あ、いや繰り返しは僕の精子、あ、その、精神を病ませ、ふたりの恋に暗い影を落とし始めていた。


ヒロシマ。

やっぱりふたりとも思い出のある街。お好み焼きを食べながら、僕は切り出した。


「まあちゃん、僕ら、別れよう。まあちゃんが良くても、僕が辛くて。耐えきれる自信がないんだ」「いやよ、わたし、はなさない。シメイくんが辛くても、わたしは幸せなんだ。だからなんとか辛くなくさせてあげる。辛い間は受け止める」「酷い事言うかもしれないよ」「大丈夫、わたしドMだから」「それじゃあ誰かとシてるとこ、見せてくれないかな?そしたら勃つ気がするんだ」「それだけは嫌」


えええ?!

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