第42話

ニホンカイ側。確かに来たけれど、どこで海を見たら良いんだろう。僕らは愛しあっている。その確信が、少なくとも僕にはある。人間に精神なんてない。頭脳は肉体のひとつだ。だから僕ら、セックスする度近づいた。たくさんヤッた。だから、僕らは特別なんだ。そんな僕らに相応しいニホンカイ。

「サキュウどーかな?らっきょう好きじゃんシメイくん。ヨコハマのカレー屋さんでさっ、むぐぐ」言わせない為に唇を塞いで乳を揉んだ。

そう。らっきょうに目がない僕は、ヨコハマのカレー屋でらっきょうご自由にどうぞに興奮しすぎてちっさいトングに握力のすべてを預けた結果、らっきょうくんは弾け飛んで向かいのカウンターのお客さんの水のコップにホールインワンしたのだ。この時のまあの「クックックックッ」て笑いと店を出た瞬間の爆笑は死んでも忘れないだろう。

「あの時みたいに、今夜飛ばすよ」「何を?」「決まってるだろ?まあちゃんの…」まあは顔を真っ赤にしてもじもじした。パンツを濡らしてるのが、匂いでわかった。

「あ、でもまだヤマガタか。先の話だね」「いじわる」


その夜、まあも僕も最大飛距離を更新した。

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