外へ
第33話
車中で迎えた朝。記念すべき一泊目。
まあはまだカーカー口開けて寝てる。
空調が効いた地下、この時代の居住区に季節の概念はない。
だから、少し田舎な区域でも土地が広いだけ。
人工物だけが、その区域を特徴づけている。
この外側には医療特区と農区がかわりばんこに並び、その外はリゾート特区、さらに向こうには海が外壁に突き当たるまで広がり海沿いには発電所や塩の精製所。
農区から向こうは、太陽光を再現したライトで照らされ、草木も生えているそうだ。
まあの元彼はリゾート特区に居るみたいだし、陽の光が浴びたいな。この時代の人たちは慣れてるだろうけど、なんだかずっと屋内に居るみたいで少し具合が悪いよ。
外へ。
想いを馳せて車に戻ると、まあが起きてiを見ていた。
「おはよ、何見てるの?」
おっぱいは性交のもと
双葉紫明
ありゃ、夜中に上げた最新話だった。そこにはこう書いてあった。
「僕には悩みがあった。精液が、飛ばないのだ。そんな自覚は無かったのだが、年頃になるにつれ色んな情報に触れた。やれ天井まで飛んだ、とか、彼女の頭を越えた、とか。実際に動画で勢い良く飛ぶ他人の精液を確認するに至り、僕は病気なんじゃないか?とすら考えた。
彼らの陰経からは勢い良く、何度も精液が飛んでいた。初めてのオナニーからいけなかった。ぷくう、と白い風船がゆっくり膨らむような。それは射精とはとうてい言い難く、漏精とでも言うべき。それは女性と交わっても大きく変わる事はなく、すごく気持ち良かった時にへそに届けば上出来という様なていたらくである。云々」
「へえ、紫明くん、こんな悩み抱えてたんだー。かわゆす」
「まあちゃん、飛んでくる感じ、ある?」
「わたしもイッちゃってるから、わかんないな。よし、今から検証しよ!おっぱいまで飛ばさせてみせるわ!今日は外へ、出すんだ」
「え、まあちゃん、まだ朝だけど…きゃあ!」
襲われた。
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