第24話

若い肉体と禁欲生活は凄かった。

それから抜かずに8回、彼女は数えきれないくらい果てた。

それからふたり、眠ってしまった。

目が覚めると、今度は落ち着いて寸止め指技を試した。

彼女は何度もお漏らしした。けれど、催促されると抗えずに結局焦らし切れなかった。

また抜かずに3回。

そしてまた眠る。

次目が覚めたら朝だった。

モーニングをルームサービスして、ふたりで食べながら初めて会話をした。

「やっぱり若い子ってすごいんだね。それに、上手だったよ」と顔を赤らめ、「あ、名前。まみちゃんって言ってたけど、わたしはまあだよ」「あ、すいません。僕は紫明です」

「こんなオバサンでごめんなさいね。若い子のが良いでしょ?」

「いえ、かわいかった、あ、失礼ですかね?」

「うれしいよ。それに敬語じゃなくて良いよ。余計に歳感じちゃうし」

「すっかり大延長しちゃったね。ごめんなさい。またシメイくん指名します!なんちゃって」そういうと、かわいい顔に似合わずクックックッっと低く笑った。

ああ、似ている。顔も身体も、わりとなれなれしいとこもカ行で笑う所も。

きっとバカウケした時はひーっひっひっひっに違いない。

「指名する必要ないよ。これから、ずっと一緒に居よう」

彼女は少し驚いた顔をしたあと、「オバサンをからかっちゃダメだよ」と、額をツンと突いた。

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