第23話

現場のラブホへ。今回はラブホで待ち合わせだ。

ちゃんと仕事が出来るのか、足取りは重い。

いっそ縛り付けられたりすれば、ちんこも勃つだろうし、任務完遂出来るかもしれない。

そんな事を考えながら重い足取りでドアの前まで。

依頼主は先に入室して待ってるらしい。

iで連絡すると液晶に薄暗いへやにぼうっと白く、依頼主の顔が光った。

「紹介所の双葉と申します」「あ、待ってね、今開けるー」大きな瞳。あれ?

鍵が開く音、扉を開ける。後ろ姿に付いて行く。白い。背中にほくろがたくさんある。いや、それよりも、黒いブラジャーを着けている。この時代に来て初めて見たかもしれない。

彼女はベッドまで歩くとちょこんと右隣を開けて座り、そこをトントンと叩いて顔を上げ、いたずらっぽく笑った。まるで少女みたいに。

「こんなオバサン、嫌かなあ?」

トサッ。

iを落としてしまった。

元妻が、そこに居た。

「まみちゃん…」「え、違うよ。わたしは…」

飛びかかった。文字通り。唇で口を塞ぎ、舌をねじ込み乳房を乱暴に揉みしだく。

「ちょ、イヤッ、まっ…、あっ」

脱力。僕は止まらず、パンツに手を滑り込ませ、指を入れていた。びしょびしょだった。

間髪入れず裸にして、僕も裸になった。

フリーハンドで入ってしまった。

「あっ、ダメっ、そこっ、あー気持ちいい」

ふたりともすぐに反応して、わずか数十秒で「出ちゃう、あー、いくっ!」声を揃えた。

どさり重なり「ごめんね、出ちゃった」と言うと、彼女は「あ、あ、あっ」とちいさく震えたあと「わたしも」と答えた。

かわいい。

「このままもう一回、いい?」と聞くと、目を閉じ、少し眉間に皺を寄せたままでこくりと小さく頷いた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る