第19話

「あ、弥生ちゃん、ちょっと待って」

「ん?残念ながらダメよ。もう種馬として送り出したらわたしはあなたに手出しできないの」

「いや、そうじゃなくて。いくつか確認したいんだけど。僕は今まで好きな相手とばかりセックスして来たんだ。だから正直誰とでも出来る自信はないんだよ。もし出来なかったらどうするんだい?」

「その時はヒロシを送り込むしかないわね。あいつ誰でもイケるから」

「それともうひとつ。もし僕が依頼人を好きになっちゃったら?」

「うーん、それは困るなあ。種馬は恋愛禁止なんだけど。でもこの世の中フリーセックス、フリーラブだから、相手がピンと来ないんじゃないかな。みんな都合良く恋愛してるよ。わたしだって彼氏8人居るし。ただ、セックスが足りないだけなんだ。男の性欲が無い、って言うか、口説き落とすのが面倒でみんなオナニーで済ませてるわ」

「じゃあ、みんな恋愛は間に合ってるのか。ホントに種馬なんだな」

「依頼主の写真見てごらん」

「うわっ、かわっ!こりゃ8人どころか100人彼氏が居てもおかしくねーや。イッてきまーす!」ピュー

「ちょ、待ちなさいよ!失礼ね。わたしだって負けてないわよ。イッちゃった。大丈夫かな?」

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