第4話 光の精霊
「精霊よ、我と共に」
溢れんばかりの光の中にいたのは、綺麗な顔をした子供だった。
「ここはどこ?」
「んん?!喋れるの?」
ゲーム時代に無かった声を聞き感動で涙が出そうになるが、まずは契約をしないといけないので名前をつけることにした。
「俺の名前はジン、お前の名前はマギだ、今日からよろしくな!相棒!」
「マギか、うん、いい名前だね!よろしく、ジン!」
ジンがマギと握手していると、突然机の上が光り出した。
「なんだ?こんな事あったか?」
光っていた場所を見ると、装備が置いてあった。
「うぉおー!なんだ?いいのか?俺のだよな?!」
「ん?なに?急にどうしたの?」
そこにはゲーム時代、上級迷宮をクリアした時に着けていた装備が置いてあった。
精霊王シリーズの中でも、光の精霊を宿すことができる圧倒的性能を持った装備だった。
精霊王の光剣
STR 125
INT 90
スキル スピリットソード LV 6
精霊王の光鎧
HP 150
VIT 40
精霊王の光盾
VIT 60
RES 60
精霊王の光冠
MP 100
RES 20
精霊王の光籠手
VIT 20
DEX 40
精霊王のブーツ
AGI 100
精霊王シリーズ(光の精霊)
シリーズ効果
HP回復量上昇 LV5
MP回復量上昇 LV5
状態異常耐性 LV5
スキル スピリットオーラ LV4
精霊王の伊吹 LV5
圧倒的性能、ゲームであれば、村の英雄の5次職【勇者】になった後に、精霊の宿木で光の精霊王を使役した後、エルフの古文を読む事でこの場所を教えられてからの装備なので、手に入れられなくても仕方ないと思っていたが、手に入れてしまった。性能が良すぎて、迷ってしまう。着けるかどうか。いや、この攻撃力なら1層のあの場所までいけるかもしれない。
それに、ここはリアルなんだ、死んだら、ペナルティで復活することも無い世界だ。死なずに最上級迷宮をクリアするなら絶対に必要な装備だ。よし、やるぞ。
「ジン、早く装備して、剣の中に入りたい!」
「おう!そうだな、着替えるわ!」
マギに急かされて、装備をつける事にした、ジンは改めてそのステータスに驚いた。
名前:ジン
年齢:15
種族:人族(村人)
職業:村の英雄 (SUP20)
LV: 1
使役:光の精霊王 マギ
HP:200/200 (150)
MP:140/140 (100)
STR:155 (125)
VIT:145 (120)
INT:110 (90)
RES:100 (80)
AGI:120 (100)
DEX:60 (40)
SP:5
〈スキル〉
身体能力UP LV1
剣術 LV1
精霊術 LV1
ヒール LV1
スピリットソード LV 6
HP回復量上昇 LV5
MP回復量上昇 LV5
状態異常耐性 LV5
スピリットオーラ LV4
精霊王の伊吹 LV5
〈ユニークスキル〉
英雄の背中 LV1
精霊王顕現 LV1
「これがレベル1のステータスかよ!やべーな。負ける気がしねーぞ!」
興奮しすぎたジンはしっかり約束の時間に遅れ、みんなの元へダッシュで向かった。
「ごめん!装備試してたら遅れた!」
「なな、何よその装備!どこから盗んできたのよ!」
「ジンくん!その、盗んできたなら、一緒に謝りに行くから返しにいこ?」
「あははは、かっこいいー!さっすがー!ジンくん!しっかり守ってね!」
よかった、装備のおかげで怒るよりびっくりしてる。
「おいおい、盗んでなんか無いぜ?だって、俺の契約した精霊が宿ってるんだからな!」
「はぁ?精霊と契約したですって?そんな嘘に騙されないわよ!」
「ほんとだって!マギ!出てきてくれるか?」
「ん?どうしたのジン、敵?」
「か、かかわいい!どっから連れてきたのよ!」
「ねぇ、ジンくんその子ぎゅーってしていい?」
「こいつが俺の相棒で光の精霊、マギだ!
でマギ、こっちが俺の仲間で、お前に抱きついてるのがメイ、銀髪の鼻息荒くして方がリン、こっちの兎がミーコだ。」
「うん!よろしくね、メイお姉ちゃん、リンお姉ちゃん、ミーコ!」
「かわいい!ねぇ!こんなやつじゃなくて、私と契約しない?」
「うーん、ジンがいい!」
おいおい、リンのやつなに言い出すかと思えば、そうだぞ、マギは俺のものだぞ!でも、いい感じに俺が遅れたこと忘れてるな。いいことだ。
「よーし、マギ?戻っていいぞ!」
「うん、じゃあ、みんなまたね!」
「ああー、なんで?また出してよ!」
「バカやろう!精霊は顕現している間、MP消費していくんだぞ?こんなとこで出してられるか!」
「いいじゃない!あんたが遅れたんだから、罰よ!罰!」
「いいか?今から1層でレベル上げだ!そんな時間ありません!」
「ジンくん、マギちゃんはどこで見つけてきたの?」
「マギは精霊の宿木を使って契約したんだ。他の精霊ならいるが、ユニーク個体のマギはこの世にマギだけだ、だから、他の精霊と契約しようとしても意味ないし、メイの場合は生産職だから、妖精と契約した方がいいぞ?」
「妖精さんと契約できるの?ほんとに?」
「ああ!俺が最高の妖精と契約させてやる!」
「ねぇ!私は?精霊と契約したいんだけど!」
「リンの場合は天使と契約だな!でも、まだできないぞ?5次職になるとできるな、その代わりめちゃくちゃ強いから安心しろ。」
「天使?天使と契約できるわけないでしょ!」
「まあ、騙されたと思って付いてこい!とりあえず、精霊とは絶対ダメだからな?」
「ついでに言えば、ミーコは悪魔と契約だな、リンと同じで5次職になってからだから、まだまだだぞー、」
「うんー。全部ジンに任せるよー?」
よし、とりあえず、時間がないからもう無視して進むか。今週中には5Fに行きたいからな。
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